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どるとるの部屋  〜 新着順表示 〜


[195] 思い出ひらひら
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花びらはその一枚一枚が思い出をもつ
違った光を放つ思い出をもつ
ただひとつさえ同じ思い出はない
花びらが散るように思い出が散っても
ひらひらひらひら
少しの風にも揺らめいてどこかに消える
そんな自由な思い出をもつ花びらを離さないようにぎゅっと掴む この手はあといくつの思い出を掴むのだろう この先
これからの日々の中で

思い出は足し算されても引き算される事はない
引き算したい思い出もあるけれどすべては隈無く思い出

だからひらひらどこかに消えてしまうまえにつかむのさ
今日の涙も
明日の悲しみも
すべての花びら
散らせはしない
咲かすんだ
咲かすんだ
この胸の中で
そして瞳の中で
録画したような
コピー品でなく
実物をつかむのさ
ぎゅっと
ぎゅっと

パッとつかんで
抵抗しなくなり
そして開いた
手のひらの中
思い出が雪のような確かな冷たさと温かさを交えた温度をもって存在してる
僕には見える
心の瞳だけで見える
ほら心を通せば
顕微鏡なんかじゃ見えないよ
ほら心の瞳を開け

ひらひら心の花園で舞い踊る花びらを見よ。

2009/09/27 (Sun)

[194] 満月
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満ちては欠ける月の様は人と似て
押しては引く波は人の気持ちと同じ

月は満ちていく
僕の気持ちも満たされる
君が僕の気持ちを満たしたから その結果として
満月は昨日は三日月だったけれど
装いも新たにもしかしたら明日は星形かも
なんてジョーダンもかろやかに心を滑り落ちていく
されど笑顔は起こる

満月の夜
つまりは月夜
僕はそんな夜に君と夜更かしして見に行った あの丘、車で
永久の夢だったんだ
幼い時からの夢だった

今夜、月は満ちている
そして僕の心も右に同じで満ちている
ひとえに君のおかげだ
ありがとう
そんなきれいな言葉がふたりをあたたかく包む少し肌寒い夜に見上げた夜空に光る満月

ずっと忘れない
今もこの胸でまあるく光り輝いてるよ
少しもその輝きをなくすことなく
それどころかなお輝きを増して光り輝いてるのさ心の中に広がる記憶がつくりたもうた夜空に。

2009/09/27 (Sun)

[193] 居場所
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僕の居ていい居場所はどこにあるのか
昔から探してはいるけれどいまだ見つからないのさ
その見果てぬ居場所は今どこにあるのだろう
どこかにもしもあるならば連れて行ってよ誰か お願いだ

僕は探しているよ
自分だけの
居ていい居場所を
ずっと永久に
居ていい居場所を

空になんかあるはずないのに
有り得ない場所ばかり探してはなんとなく見つけられないのをごまかしてる
まあね見つかりっこないけれど見つけようとするのももう諦めたように振る舞い下手に平静を装っている
ただそれだけの臆病者だこの僕は

だからだね居場所見つけられないのは
だけれど捜し当てたいんだ 見つけたいんだ
永遠の居場所
心まで安らぐ
久住の楽園

明日へ向かう僕に
ゆるやかなる光を
降り注いでください…

2009/09/27 (Sun)

[192] モザイク
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僕の情けない1日のシーンにモザイクかけてくれないか
本当にイヤになるんだ
そんなことがあった日の僕の落ち込みようたらないんだ
だから誰かお願い
モザイクを
モザイクをかけてよ

砂嵐がいいよ
何も見えないから
僕が失敗した場面や僕がこっぴどく叱られてるシーンを無かったことにしたいんだ

涙を流して何度も自分は悪くないんだとつぶやく僕の言葉ごとモザイクかけて無かったことにしてくれないか? 神さま

都合のいいことだとはわかってても
思わず願ってしまうのはそれほど毎日が醜く見えるから

ベッドにヨコになり
大きな窓から見える
ちょうど目線に月のお尻
なんだか笑えた
ああ
だからかなあ
おかしいかもしれないけれど神さまは言っている
僕の中で
「失敗や辛い場面を無くしたらきっと生きる意義を見失うんだ、その証にこんなに悲しくても笑えてるだろう?君は強いんだ、だからモザイクなんてかけずとも生きれるよ 完走できるよ この人生を」
聞こえたのは空耳でも的を射ていた
あまりにも

だから決めたよ
もうそんなこと言わないと
ごめんなさい
神さま
僕は馬鹿でした

…睡魔に勝てずに
夢の中へ意識が傾いていきやがて何も見えなくなった
真っ白なもやの中で見たのは神さまの笑顔とその笑顔に笑い返す僕の笑顔
そのふたつの笑顔を見下ろす僕

…モザイクが隠すのは人間がつくった形ある常識外の謎なぞだけ
思えば神さまの表情もなんとなくしかわからなかったな
でも確かに笑ってた

七色のモザイクの中で神さまは僕に笑ってた
そんな夢ものがたり
僕は見たんだ。

2009/09/27 (Sun)

[191] 同時刻の外側
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同じ時刻でも
それぞれが違う立場にあり違う場所に居て
違う生活の中で頑張ってる
誰かは楽しそうに笑ってても
とある場所では泣いてたりする人も居る
でもそんな人の気持ちなど楽しそうに笑ってる奴には関係ないから気にしないで馬鹿笑いできる
なんて幸せなんでしょう 誰かはどこかで泣いてる

例えば夕暮れなら何をしてるかな
ある人は
空を見て
あくびをしてる
ある人は
音楽を聴いて
ある人は
死にそうな
思いで朝から勉強
ある人は
恋人に別れ話をしてる
またある人は
新しい出会いに浮かれてる
そんなふうに人は
みんながみんな
それぞれに自分の生活の中で自分しかわからない喜びや悲しみを見つめてる

出逢い 別れ
そして
悲しみ 喜び
その場所その場所で生まれる様々な血なまぐさいリアルなドラマ
一切の甘えを許さない現実という化け物の腹の中
消化されるまでの時間を過ごしてく
今日、誰か消化されたのかなぁ
あり得ますね

そんなわけで僕らは暮らす
笑い 泣き
ある時は誰かを死ぬほど憎む
それもその人の確かな生活の一部
または全体像

まったく他人ごと
だけれど考えてみれば
ほら
大変だね みんな
だからって何をする気もない
そんな自分が嫌だけど叱ることもなく
ただタバコをふかす
同時刻の僕ら
もうすぐ多分
ほとんどの人は眠るのだろう
明日仕事や学校だろうから
それだけはいくらなんでもわかるから
とりあえず
健闘を祈るよ

窓からのぞく月を眺めて吸い終わったタバコを灰皿にもみ消して散らかった部屋の端っこにあるベッドにダイブ
そのまま夢の中へ
歯、磨いてないや…
まあ いいか…
そんな適当な暮らしをしてる僕です
そんな僕とは対照的な誰かには申し訳ないですが眠いので話の続きはまた後日
なんて笑う

でも同時刻の外側ではきっと…

2009/09/27 (Sun)

[190] 永遠の黄昏
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時の流れの儚さを垣間見た気がするのは毎度の事で
ちょうど空が夜に傾くか傾かないかの夕暮れ時だったりするんだ
日曜なんて休まるわけがないぜ 平穏の時は残酷なほどあっけなく終わるから
明日もまた吹き荒れるんだろ 誰かの威張り散らす声が飛び交う憂うつ極まりない日々の砂嵐が

風の吹くまま
気の向くまま
生きてきた僕はちょっとした風来坊かい

旅人を気取りながら口笛吹かす僕と
黄昏色に染まった空
そんな世界にいる
只今の時刻 午後5時
チャイムが響きます
ほらね
同じことの繰り返しなんだろう 明日も
今日誰かがこの時刻に死んだってのんびりしたこのチャイムが流れる
それはそれは無神経だ
だけれど僕にはとてもきれいな音色
それもそれも無神経だ
だけどね僕にはとても心地いい音だ

ふいに吹いた風に
なんとなく振り返れば夕日が沈む頃合いに間に合う
グットタイミングだ
世界がまばたきするように暗闇にのみこまれた
世界は今、眠った
もう何も見えない
見えるのはさびしさと強がりな性格もかなわずにどうしようもなく潤むようなはかなさだけ
ひとつ残して
勝手に今日も眠りやがる世界

永遠のものにしよう
ならば今日という日を
茜色 ともる灯り
あちこちから匂うおいしそうな夕飯の匂い たちまち家族の笑い声

永遠であってほしいそんな景色さえも消えていく いつかは
時は残酷なほどそんなぬくもりにも変わらない態度でためらいなく判決を下す

だからこそ僕ら旅人になって
永遠に旅をするのさ
風に吹かれて
砂にまかれて
世の中に天秤にかけられて時々は傷つけられて理不尽な厄介ごとを押しつけられて
それでも
ゆるせてしまうのはあまりにもこの夕暮れがきれいだから
すべての憎しみや苛立ちが抜け落ちていく

だから僕は終わりにできないのさ
この景色を忘れられないから。

2009/09/27 (Sun)

[188] 涙の灯
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涙が流れて仕方ない時は涙にまかせて泣くとしよう
だけれど気になる
涙が流れていくそのゆくえ
涙はどこへ流れていくのだろう
涙の足跡をたどってもわかりはしないのさ
だってさ涙は足跡なんか残さないのだから

でも涙を流したそのあとの人の心は空っぽになっているから
何がそんなに悲しかったのか何でそんなに泣いていたのか
なんとなく忘れてる
涙が嫌な記憶を少しだけ洗い流したから

ポタリ

涙がこぼれ落ちても
僕はまた明日のページをめくるだろう
涙でぐっしょり濡れた今日のページを震える手でめくるだろう
気がつけば僕の自由な権利などなにもなく誰にも等しく存在する明日がくる
そしていつか繰り返せば終わりがくる

悲しいときや
寂しいときの
涙とは比べものにならないくらいの温かさで熱いくらいに胸は燃え上がる
この優しい温かさはなんなんだろう
感じたことのないような温かさは

それが
涙の灯(あかり)なんだね
暗闇の中でも迷わないようにまた出口に戻れるように
誰かがともした灯(あかり)なんだね
また涙流れてしまうくらい温かいよ
涙に涙が積み重なってとてもとても止まる気配はない

でも一言
ありがとう
だけ伝えたいな
涙は悲しみだけの象徴じゃない
喜びの象徴でも
感動の象徴でも
あるんだ
だからこそともったんだ 心に涙の灯(あかり)が

今、僕の心 体中
こんなに温かい
こんなに胸一杯
嬉しすぎて
言葉にもならない
すべてが驚くほど
真っ白

涙のひとつひとつが時間の粒のようにこぼれては夜に傾いていく 涙は時間を気にさせないけどなんだか優しすぎてまた泣きたくなるからちょっと好きにはなれないけど
この痛みが僕にはちょっと心地いいんだ

その真っ白な景色の中で見た
あなたの笑顔
そして涙
明日も続くかな
こんなストーリー。

2009/09/27 (Sun)

[187] 白い唄
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真っ白い唄をうたいたい
この世界で一番愛する誰かへ
下手くそだとはわかってても
頑張って頑張ってうたうから
白い唄を
雲より 鳥の羽根よりも白い
そんな唄を

いつか うたいたい

孤独の闇から抜け出して若い声を取り戻したなら下手くそでも頑張って頑張ってうたうよ
白い白い唄を
頑張って頑張ってうたうよ
夕暮れ
二人の影が揺れて
そして僕らは白い唄を口ずさむ

それはたった一言の短すぎる唄
愛しているよ…
ただそれだけで始まり終わる唄
だけれどその余韻は永遠にも続いてく
白い白い果てしなく白い空より限りなく白い白い唄
白い唄だ

いつか うたいたい
きみに うたいたい
汚れのない真っ白な唄を。

2009/09/27 (Sun)

[186] 太陽と月の恋
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なぜなんだろう
君はあたりまえのように僕を選んで僕を照らしてくれた
今も変わらない温かさでこの僕を照らしてくれてるねその光で
僕はずっと君に言いたかったんだ
嘘偽りない素直なままの気持ちを

ありがとう
ありがとう
君という太陽がいなかったなら僕は今頃暗闇の中で息絶えていたよ
君が照らす世界だから毎日毎日笑って歩けるんだ

夜空に静かに浮かぶ
月みたいな恥ずかしがり屋の僕を君が照らしてくれたことで僕の夜にも時間ができて物語が続いてるよ
好きなように動ける
君のほほにキスできる

太陽と月が入り交じる時
ひそかな闇に世界が閉ざされる瞬間に僕らはキスをするんだ
けっしてしてはいけないことだけど僕ら愛し合ってしまったから

まるでそんな物語
感じさせるような
遠距離どうしの恋
背中あわせの恋
いつか正面向いて
恋できるように
今はただ願うだけ
だけれど いつの日か
僕ら 太陽と月はひとつに夜も朝も重なっていたいね

なんてこと考える朝や夜には君も見てるかな
あの月やあの太陽を
僕らに重ねて
会える日を待ってるのかな

本当は無理矢理にでも縛られた生活を抜け出して会いにゆきたいけどそれを反することはなぜかお互いの大切ななにかを壊してしまったり夢を奪ってしまうことにつながる気がしてできなかった

だからいつか
ムネを張って
僕ら恋人として
みんなに威張れるようになったら
会おうと誓ったのさ
だからさびしくないといったら嘘になるけど待ってるのから
僕は
君も同じだろう
明日も会えない
来年も会えない
十年後はどうだろう
会える宛てなど無いに等しいけれどいつかいつかは会える
ずっとずっと信じてる

それまでは
僕らただの太陽と月
夜と朝とで違う世界に輝いていよう
いつか同じ世界で
ひとつになれるまで。

2009/09/27 (Sun)

[184] どうして生きてるんだろう
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どうして生きてるんだろう
どうして生きていくんだろう
そしてどうして生まれたんだろう

その答は闇の中
だれにもわからない
だから人は各々に生きる意味や生きていく意味をその都度その都度決めていくのだろう
なるべく優しい励ましで谷底に落ちたくならないように
自分を騙し騙しして
生きていく意味や
生まれたその意味が
あたかも在るように
意味をつくるのだろう

だから
どうして生きてるんだろうとか
どうして生まれたんだろうとかは
これからまた決めていくのさ
いつでも変わるから
今日もまた昨日とは違うから
僕はそうやって意味が思いつかなくなるまで生きていくのさ
ここに生まれて良かった
そんな意味がやがて
生きてきて良かったという答にたどり着けるように
そしていつか
くたばる日に
すべてが良かった
そんな言葉で締めくくれるように今は願う
ただ

生きていく意味としてのひとつの案をうちだすのさ
希望の光は限りなくまばゆく僕を照らしている。

2009/09/26 (Sat)
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