詩人:どるとる | [投票][編集] |
子供のころ宇宙に夢見ていた宇宙飛行士みたいに
僕も広大な未来に夢を見ていた
そこまでの道は険しく歩きづらいけど
僕は諦めなかった
いつか必ず夢は叶う
こうして頑張り続ければ夢のホシにたどり着けると
今すこしずつではあるけれど思い始めてる
どうせ誰もが行ける未来なら夢ある未来のほうが楽しいと
未来に向かう未来行きのロケットに乗り込んで
君と夢の待つ輝く未来に飛び立つよ
あの日夢見た夢の星へ向かうんだ
近づいてる
そんな気がする
宇宙服の代わりに僕は大人って服に着替えて明日があるかぎり終わらない未来から未来への旅を続けるよ
あの日の夢と今抱いてる夢が同じなことを確かめたなら
いざ 行こう
揺るがない決意と譲らぬ信念を発射台に誰もが飛び立っていくその日に僕も今というステーションから明日というステーションへゆくんだ
それは明日も明日の明日も変わらないから未来もずっと終わらない
遠く 過去を眺めるように僕は今から未来を眺めてる
無重力のような真空の中で
静寂の闇の中で
僕は僕の未来をずっと
ただ絶え間ない明日に何も変わらないありふれた幸せを願うばかり
あの頃からずっと変わらない遠いこの未来への距離から
今 この場所で
また新しい夢を見ている
少年のような瞳で。
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屋上まで上る気持ちで
天にも昇る気持ちで
はじまったよ
僕と誰かさんとのストーリー
薄紅色のページを開けばそこには赤裸々なほどの思い出が具だくさん
これからが実りの冬
これからが収穫の冬
寒さなんて吹き飛ばしてはじまるだろう
この屋上から
あの屋上から
はじめての恋
初恋としては
遅咲きのお年頃
それでもはじまりははじまりなのさ
年齢なんて関係ない
青春時代はとうに過ぎたけど再びニラウンドがはじまるよ
アンダーグラウンドの階段 駆け上がってぱっと飛び出した舞い上がる君のスカートの中の恋物語
マフラーと手袋の冬物語
甘くて時に酸っぱい僕らの第二期青春ストーリー
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丘の上の一本の木
名前は知らない
だけど風の日も雨の日も強くたくましく立っている
僕もそんな木みたいに凛々しく強かに生きたい
でもある日突然に落雷に遭い呆気なく倒れた
あんなに大きな木でさえ一瞬で倒れた
そんな出来事に命のはかなさを見たけどそれがあの木の運命
だけれどあの木はあの木はね落雷に遭うまで強く強く生きたから僕の求める強さの対象からは外れない
ずっと僕はあの木を
いや あの木以上のたくましさと強かさを求めて生きるよ
知らないあいだに
知らないあいだに
そんな強さ たくましさ備わっているといいなとあの木があった丘の上でギターを弾く
視線を落とせば
新しく芽を出した二葉
希望が今
芽吹きはじめてる
そんな予感に気づいたら命の終わりのはかなさはまた新しい始まりの風にさらわれた
一本の木から始まったそんなストーリー
大切にしたい
一本の木ストーリー
今も新しい命は僕の子供とともにすくすく成長中
なにげにリンクしてる
一本の木ストーリー
命を繋ぐ物語。
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優しいバラードを歌うなら僕は迷わず
この一言だけ誰かにおくりたい
優しいだけの詩だけでは人の心 救えるわけもないね
そんなたやすいものじゃないのさ
優しい詩が書けてもねそれはただ優しいだけでなんの輝きも残さないね
不器用でもへたくそでも記憶に残るような詩はきっと誰にでも書けるから
優しい詩を書くように
そんな気持ちで書くように
優しい歌へと置き換えて
誰かへちゃんと届きますようにと祈りを込めて書けばきっとたやすく届くはず
驚くほど優しい形で
だから素直になろう
着飾ったりしちゃだめさ
ドレスや宝石を身につけたってその人の美しさは何も変わらない
ドレスや宝石が美しいだけで何も美しくない その人はね
だから優しい詩を書きたいならば
優しい詩 そのものに気持ちを注ごう
気持ちに思いを注ぐのじゃなく優しい詩に優しさを封じ込めるんだ
優しい詩が優しい詩としてあなたにちゃんと優しい詩が聞こえるように優しい詩はあるのさ
そのために優しい詩を君に書こうと思ったんだよ
流れるように
それでも
記憶をざわめかす
そんな
ありふれて
驚くほど
当たり前な
涙とぬくもりに
あふれた
優しい詩
愛が今にも
ふきこぼれそうな
優しい詩
有り余るほどの
気持ちを込めた詩
今やにわに響いて。
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シャーロック・ホームズにビッグベン
そんな有名な名前がある都市
ロンドン
ロンドンには深い霧がよく似合う
ミステリアスな街なのさ
それでも僕の心にかかった迷いと不安の霧はロンドンの霧なんか問題じゃないくらいに濃く深い
終わりのない霧
どこまでも見えないほどの霧さ
そしてシャーロック・ホームズでさえその深い深い謎を解くのは難を要するはずだ
シャーロック・ホームズだってそればかりにはお得意の推理でさえお手上げだ
ワトソンなんかもう迷いすぎて寝込む始末
なんて
だから僕の心には果てしなく果てしなく霧がかったミステリアスな暗闇が広がってる
それはそれはロンドンの霧は今夜も深いだろうけど
そんなことよりもずっとずっと僕ら人間の心の中に広がる霧のほうが深くてさらには濃いのさ
ロンドンの霧が…なんて問題じゃないのさ
霧の中だって歩けるならばロンドンの霧は優しい霧だよ
だけれどだけれど僕の持つこの心に広がる霧は足元でさえ見えぬ白濁した霧なのさ まるで牛乳の中にいるみたい
一歩足を踏み外せば奈落の底
そういうこともあり得るからこわいね
ロンドンは行ったことはない
だけれど噂を聞く限りじゃ大したことはないね
そうだろ?人間たちよ
君の霧は例えばどうだい?
今日も君を迷わしてるはずだよ?
いわば迷いの霧の中のシャーロック・ホームズってとこだ
みんな みんな みんな
今日も
朝昼晩とその霧の中
下手すれば夢の中まで霧で真っ白
なんて悲しい僕ら
それでも霧は進む
その勇気と決意に
ノーベル国民栄誉賞を授与したいね
ロンドンの霧より
深く濃いこの迷いに立ち向かう強さに
その勇気に。
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僕の日々はまるで散々なもので
どうしようもない言い訳と卑屈にあふれてるよ
行き先は不安で遮られてる
希望の光は溜め息の霧でぼやっとしか見えず叶えたかった夢も今じゃ届かなくて
ただ繰り返す日々の波に身をまかせて漂ってるそんな状態
時に誰かを憎み傷つけたりもした
責任から逃れようとして僕らしさを忘れて いくつもの信頼や愛情を踏みつけてきた
時の波間に揺れているのはあの日捨てたはずの思い出かな
暮れていく空の下
思い出したように
優しさたぐり寄せてみる むせるほどの赤い夕陽が涙を乾かしていく
あの日のような幼さにあふれたあたたかな優しさは戻りそうもないけどきっときっと血の通った心でまた歩き出せる
そう思うから
僕はスタートラインに戻ったんだよ
日々散々
だけれど
日々爛々
輝いているのさ
どこか特別に
まるで当然のように
幸せはすこしずつすこしずつこの罪深い僕になくした笑顔を教えてくれる
いつかまたあの日みたいに悲しみにさえも強い笑顔を見せられる日が来るかな
日々は散々だ
だけれど
そんな日々にも意味があるんだ
悲しみが行く手を遮る
けれど
それをこえた先に光はあるんだ
今
傷つきながらでも
大切な大切なものに気づけたよ
生まれてよかった
はじめて思った
僕をつくりだした
全てにありがとう
このまま
日々を乗り継いで
揺られながら
僕は進むから
涙をちょっとずつ
笑顔に変えながら
不平や不満を
ちょっとずつ
なくしていきながら
無理のない日々を
歩んでいきたい
汚れることを
恥じずに
汚れることを
誇って
僕は僕の道を突き進む
たとえ明日が散々でも次の明日は明るいと思うから
そもそも明日は明るい日と書くからなんてお粗末さま
おやすみの時間
羊を数えて
安らぎに満ちた夢なら幸せ。
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実像だけが存在する世界にも偶像は確かに存在する
だれのなかにも存在する影のような悪しき自分が
光のように
あたたかな自分と
影のように
冷ややかな自分が
いつの間にか
実像と偶像に
成り代わっている
実体のない偶像は
実像の座を狙っている
そんな自分が確かに意識の中にいる
ひたすら悪しき自分が。
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鮮やかなブルーよりずっと黒みがかった群青の日々
この世界をこの世界をつまらない恨みつらみで弾き語りたくない だから時には幸せな詩も書くのさ
安定感のない独楽のようにあっという間に回転をやめ動かなくなった僕の心
もはや昔のがむしゃらな僕は過去の幻なのかな…
ただ、僕は答を探してた
これ以上心が群青色に染まらないように迷いなくためらいなく頷けるような答を
ただ
何もない真っ青な空に不似合いなブルーすぎる心を庇うようにもとの鮮やかさと若さ 取り戻すために僕は心の中に 絶え間ない日々にただひとつの答を探していた
今も探してる
明日もきっと
死ぬまでずっと
これは長い永い旅だから見つかるはずもない
答だけれどやめないで探すのさ。
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生きるためただ生きて
笑うためにただ笑って
泣くためにただ泣いて
眠るためにただ眠って
傷つくべくして傷ついて
生まれるべくして生まれたなら
生きるべくして生きていこう
死ぬべくして死ぬだなんて
生まれるべくして生まれた意味を自らかき消すのかい?
何が為に運命が僕に限りある命と重みのある砂時計を授けたのかも無視して
探すのも決めるのも進むのも選ぶのも放棄して自由を手に入れる夢も溝に捨てて?それでも死ぬ価値はあるかい?
ならば何の為
僕は生まれた?
僕は他人にいうみたいにさ自分に語る
立ち止まらせて
もう一度考えた
意味の意味と
その無意味さ
そして
事をし終えた
結果と後始末と
そこに残る
誰かの涙と悲しさ
そして身勝手な
自分を哀れむ
誰かの気持ちを
踏みにじって
良いものか否かを。
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僕が今
ここにいる
その証は
君が
ここにいる
証も
併せて
証明している
僕がいる今
君がいる今
同じ時と
同じ場所に
今がある
明日がある
そんなものでさえ
意味があり
証があるのさ
今が明日を
果ては
明日がはるか過去の存在をお互いに助け合ってる
些細な日々が奇跡を呼んでる
今日は奇跡の賜物
明日も奇跡のさなか
証明は新たな証明を生み無意味なものを打ち消し意味のあるものだけを存在させる
だから僕はここに生きている
だから生きている今の僕やこの世界を幻扱いには出来やしないのさ
無意味なものがのうのうと存在するその意味ははじめからありはしないのだから意味のあるものだけが存在する世界だけがこの世界
今のこの世界だよ
だから正しい形で存在するこの世界に存在していることが自分の存在でつまりは生きている証明に等しい
それを蔑ろにする
または蔑ろにできる
ものなど無い
誰もがここにいるからここにいる
存在するから存在する
それが証明
計算などしなくても鏡に映る自分が証明
誰かの瞳に映る自分が証明 証明された証明
この証明に嘘偽りはない永遠に通用する証なのだ。