詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただの朝でも一度きりの朝ならばそれは大切な大切な朝
明日と今日の朝では違う朝だから
明日今日と同じ朝をむかえたくたって無理なのさ
それはただ今日と明日が違う日だから
それだけ
今日
朝が来て
カーテンを思い切り開ける
そんな一連の動作がなんて幸せなのか感じることはきっと退屈なんかじゃなく変わらないから幸せなのだと思うんだ
だから今日も変わらない動作で開けるよ
はじまりのカーテンを
朝の空気 胸いっぱい吸い込めば昨日と今日の違いがわかるはず
みたいにね明日もまた今日とは違った朝に会える
はじまりのカーテンを開けば
そこにはいつも違う朝が見える
素晴らしいよりどりみどりの光がある
同じ景色などないのさ
だけれど抱く感想はいつもなぜか同じなのさ
美しい…
そんな言葉でしか言えないから
それ以上は言えないから
あまりにも美しすぎる限りある景色に圧倒されて
でもありふれた
ただの朝の風景だ
だからこそ幸せなのかもね
変わらない幸せが幸せなのかもね
変わらないところが幸せなのかもね
変わらなくありつづけるという定められた繰り返しが幸せなんだよ
だから今日もはじまりのカーテン
開くのがすごく楽しみ
今日は僕をどんな顔して待ってるかなと胸ときめかせてるから。
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全てが全てに別れを告げて
全てが全てを必要としなくなったら
僕らは存在した証ごとこの世界から死んでしまうだろう
それでも彼は懸命に生きた
それでもだからこそ
彼女は精一杯に人生を全うし走りきった
みんなから遅れても誰もいないコースをひとり静かにゴールした
僕らの存在などはいつか消え去るためにあるようなそんな存在に過ぎないかもしれない
だけれどだけれど彼や彼女がそうしたように僕も死ぬまで生きて死ぬときがきたら潔く死のう
万策尽きた
金も風に消えた
期待は裏切ってきた
夢も僕には無くて
信用もゼロに近い
それでも僕は僕を糧に生きていくんだろう
ゼロからゼロを行ったり来たりするだけの日々を
満たされることも満たすこともない永遠の渇きと悔しさを抱きしめて光と影の狭間に揺れるよ
死ねない理由ならあるよ
死にたくないのは事実だよ
だから死ねなくて死にたくても死にきれなくてまだ生きていたくてそんな複雑で曖昧なものが僕の命をつなぎ止めてる
死に神がもう楽になりなよと空の果てから手を振ってる
それでもまた今日も無視して歩き出していた
今ある全てに意味がある
だから僕はここにいて命を授かりまだこの世に存在すること許されてるんでしょう
以上のことに間違いはありますか?
たとえあってもとにかく僕は明日を目指し生きるために生きる
それだけだ
ギラつく太陽
光る満月
春夏秋冬めぐりありふれた日々の波その狭間の生活
真新しい鏡にも醜い自分の顔が映る
それでももう二十歳だよ
もう悲しいほどに見慣れた悪夢
明日もそのように暮らすのさ
カーボン用紙で今日と全く同じ1日を明日に写し取ったような変わらない波でも目に見えない幸せ感じれたらそれはそれで笑える理由だよ
だからスピンかけて
たまには息抜き
そのスピンひとつがとても大事です。
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運命を刻む時計の音が絶えず響く世界で
僕は死ぬまでずっと変わらない日々を生きていくだろう たまには窓の外に自由に夢を描いて
素知らぬ顔していもしない神様に手をすりあわせて願をかける僕ら
都合のいいときだけ頼られる神様の気も知らないで
ただ、終わりの時刻が自分にめぐるまで繰り返す波にはじかれぬよう気を張る
気になるはずの時間さえ年老い時を経ればなんとなく終わりは見えるから助かるね
今日も呆気ないほどに1日はオレンジ色に暮れてゆく
カラスの鳴き声が切なく胸に聞こえたらね
僕も家に帰りたい
大人だって涙こぼれてしまう時刻 それは夕刻
重ね合わせるようにあたためていた思いを吐き出したかった
残らず君に 君だけに
中身の濃い時間なればこそ長くも感ずる夜
とてつもなく長い夜のとばりは降りて
ありふれたいつもと変わらぬ今日も二度とは来ぬとわかれば涙も出て当たり前
どうして生きてるんだろう… 生きる資格は僕にはあるかな
問題はいつのまにやら僕らの関係から外れていつも大げさになる
なぜだかとてつもなく長く感じた
されどただの夜
なのに長い夜
とてつもなく長い夜の終わりを告げる朝になるまでちょっと手をつないで恥ずかしそうに頬を赤く染めた ロマンのないことをいうけど夢の中はただの暗闇だ、現実のほうが鮮やかだ、僕には
明日の僕らは
背中合わせはもうやめてお互い正面きって向き合おう
きっと何かが見えてくる 何かしらはね
愛は思うほど難しい哲学を必要としない
だってこの言葉だけで二人の明日は輝くのだから
愛してる…
月明かりが照らす
その空の下
仲直りすがら
真夜中の散歩などいかがでしょうか?
姫君様
僕は貧相な王子様だけれど
君が罪なほど好きだよ
それだけでこの世界は幸福に満ちあふれてる
君がくれる愛それだけで欲望は尽きた。
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まだ未熟な僕だけれど
空高く飛び交う翼さえないけれど
翼は心に生えているからとペンギンみたいに誇った顔で笑う
どんな生き方だろうとどんな歩き方してようとそれは人としての名を持てば人間だろう
だからペンギンは飛べなくても鳥で
僕は愚かでも阿呆でも人は人で僕は僕だ
だから自信を持ってね心に生えた翼を広げて心の空を飛ぼう
目には見えない内なる場所にひそめた飛べない翼で心持ちを高くして飛べばいい
飛べるんだけど飛べない翼で明日へ未来へ飛べばいい
ペンギンが思うように
同じような僕も思う
鳥だからって全て飛べるわけじゃない
人だからって全て周りとなじめるわけじゃない
だからそんな概念に負けずにまずは人とか鳥とか名前にこだわらずに僕自身で生きていこう
それが飛べる力になる
飛べない翼を飛べる翼に変えるんだね
僕はわかったのさ
飛び立つ力感じて
空は飛べずとも
確かにある
この心が翼だから
心の翼が僕の翼だから
翼より翼らしいから
だから飛べない翼で飛ぶんだ どこまでも
悲しみさえ乗せながら 飛行と逃避行の旅は続く。
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予想はいつも現実に
想像はいつか現実に
期待はいつに現実に
僕の良心を蝕んでゆく
まるで優しさなど捨てちまえといわんばかりに世の中は僕を傷つけてくる
それでも正しくいたかった
それでもまっすぐいたかった
だからいつでも笑ってた
自分を笑うように世の中を笑ってた
そんなたわいもない日常がひときわ輝くのはそんなささやかな強がりが明日と今日を結んでいるから
生彩を欠いた鮮やかさのないこの部屋に日常は明日もおとずれる
いつでも身勝手で
いつでも気まぐれな
朝がこうして夜を連れ去りそこに変わらない物語がつくられる
限りある一冊の本のページをまたひとつめくるようなたやすい動作でなんてことのない今日が始まる
始まり始まり…
血も涙も滴る骨肉のおとぎ話の扉は開いて
それなのに平穏で幸せそうな朝の香りと場にあわぬおだやかさはまるで嵐の前の静けさのように
これから始まるサドンデスを恐怖させる
それでも素晴らしい光が僕を照らし
僕はその素晴らしい朝の空気を胸いっぱいに吸い込む
ああ、なんて快いリアル
幸せなのか
二次元世界よ天晴れ。
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答のない問いにはそもそも答は無い
問いのない答などそもそも存在しない
答があるから問いがあり
問いがあるから答がある
物事とはそういうもの
出てきた答は無意味なものなどないという答だ
だからこの言葉自体にも意味がある
この答に気づくという為には無意味な時間もいくつもの計算も必要だ
だから全てに意味がある
無意味なものなど無いに等しい
この世の全てはそれがあるからこれがある
いつでも物事は物事を形作り存在そのものが意味そのもの
だから僕らもここにいるだけでしっかりと生きている意味や生きていく意味を果たしているといえる
つまり意味に意味があるわけなので
意味が無いこと自体存在を許されないわけだから今ここにいるということを感じることが意味のあることの意味なのだ
明日が今日を形作るように今日のない明日はないように常に意味は意味を作り出すために無意味を作るのだと思う
物事は常に先へ先へと意味をつなげていくからある日突然断ち切れた意味なら無意味といえなくもないが意味はそこまでの意味さえ意味にするからそれも立派な意味なのだ
なんて哲学が降る夜に。
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どこへなりともどこまでもついて来る
表情も見えない真っ黒な影
影はいつも僕に光があたれば足元揺れてる
なんの役にもたたないのになぜか僕のまねをする姿がおかしいね
夜になって暗くなったら影は消えてしまう
でもなんだかさびしいんだよ 影なんて何も話しゃしないのになぜだか恋しくなるんだ
影みたいにただ誰かのそばに寄り添っていられればそれはそれで幸せ
僕も影みたいになりたいと思うから影をこよなく慕うんだ
影はいつでもクールにいるから
夕暮れになって
カラスが鳴く帰り道
影はその背を伸ばし僕の背丈をかるく追い抜きまたいつものように屈託のない黒さで揺れる 今日も揺れていた
明日も僕のそばで揺れているだろう
こんな僕にも影は寄り添うのさ。
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あなたのその声
その励まし
あなたのその言葉
その響き
聞こえるたび心に広がる豊かな旋律
少しの乱れもなくまるでさざ波のごとく僕を永久の夢にいざなう
タクトを振るう指揮者のごとく 華麗なそのタクト使いで僕の夜をそっと朝へと塗り替える
時を司りし番人さえも眠ってしまうような深い安らぎに満ちた素晴らしい旋律
今またそれが心に満ちていく
果てない距離や果てない域さえたやすく満たしきるように
旋律は心にまっすぐ届いたのです
優しく優しく時にはげしく僕の全て奏でたのです
それは遠い遠い
在りし日の旋律なれど今も真新しいほどに鮮やかに聞こえている
生まれたての旋律が。
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夜、夢を見る
未来に夢を見る
無謀な夢を見る
不思議な夢を見る
妥当な夢を見る
どれも夢だけれど
全て違った夢
夢とは現の悲しさに毛を生やしたような朧気なものだけど
たしかに現に惑う僕らにはちょうどよい気晴らしになる
一種の麻薬常習的なものです
いくら見たって狂わないけれど叶わない夢やありえない夢は見たその人に希望は与えないから
少しは悲しくなるかもしれない
けれど楽しいものです全ての夢は
この夢見る夜も
夢見る今も
悲しみの解毒ではなく少しずつ少しずつ中身から癒していくような気の遠いヒーリングだってことを理解しながら中毒症状の快感に身を置き陶酔していきましょう
夢に落ちるように
いつまでも叶わず
いつまでも届かぬ
夢を見るように
ただ合わせ鏡のずっと果てを見つめて
つかの間でしかも形のない見えない幻と戯れましょう
夜がくるたび
夢見がくるたび
人は皆、
幸せになれるから
眠りの時間がおとずれたらためらわず迷わずその眠気にまかせて夢を見よう
きっと楽しいはずだから
現実の悲しみなんか忘れられるから
また今夜も夢見の時が来たならば睡魔にのまれて揺られましょう 程よい揺れに酔いましょう
現の悲しさが夢にまでまっすぐすぎる光をさすまえに
夢の規律の無さを守るため 心地よい揺れに揺られましょう
覚えてて
忘れないで
夢見の時が来てからね
楽しい夢を見に来てね
現の僕の小さな耳に耳寄りな話
聞こえた 聞こえた。
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今、僕に何ができるのだろう
今、僕は何ができるのだろう
そんなことどうでもいいけどイヤなことから逃げ続けていてもまたイヤなことは僕を追いかけてくるしイヤなことは生きてるかぎり消えないしで
本当、今という今はいつでもゆううつだよ
明日の地図 自分で描いた地図
一度は破り捨てた
だけれどまたつなぎ合わせて目指してみようと決めた場所
叶えたい夢
人生は一度きり
考えてみたらさほど悲しみなどたいしたことでは無かったんだ
僕がただこわがりすぎてただけで
なんて 暗示さえ
今、僕にできることなどない
今、僕はできることなどない
ただの役立たずでいい
とにかくほっといて
なんて言う僕には友もいないし
だけれどだけれどね
今にかけているんだ
積み重ねればやがて未来になる 夢へと続く階段の一段一段だから
僕は今を信じて生きる 繰り返すのさ今をいつまでも
チリも積もれば山になる
案外嘘じゃないかも
今、それに気づきつつあるから
すべては今というただ瞬間の積み重ねの中で起こる奇跡
軌跡を刻むのは自分だけ 刻めるのはそして今だけ
明日の今も今この時も昨日の今も何分かあとの今も未来の今も大切な今だから
今を大切にしたい
今という今 すべての今を まるごと愛したい
今がつくりだす光を信じたい僕は
今の積み重ねが未来の財産となることを信じていたい僕は
夢叶えたあとも夢にやぶれたあとさえも
僕は今を信じて生きていくんだろう
今という瞬間でしか僕が生きれる居場所は存在しないから
小さな今という瞬間のひとつひとつの中で大きなものをつくり出したい
未来に花を咲かす予定でね今という鉢植えに種を蒔くのさ
つまり今はその育成期間のようなもの
無意味なんかじゃない今は光らないただの頑張りでもやがて未来には大きな架け橋になるから。