詩人:どるとる | [投票][編集] |
振り子のように 行ったり来たりを
繰り返すだけの 毎日に辟易してる
声だけでもつながっていたくて
電話越しに近くにあなたを感じる
すぐそこにいるような気持ちになれる
でも遠く離れてる ふれられないジレンマ
こっちは雨が降っているけれど
そっちはどうだい?
東京の暮らしには慣れたかい?
今すぐに 会いたいよって言おうとした
その気持ちを引っ込めてしまうんだ
本当は笑ってる場合じゃないのにね
素直になれないのはどうしてだろう
心が探してるのは君の声よりあの笑顔
一秒たりとも遅れないで約束だよ
はげしく窓をたたく雨の東京駅
こんなときだけ外れる天気予報
今か今かと そわそわしている
待ち合わせの時間まであと何分だろう?
会ってもしてあげられることなんかは
たかが知れてるけど それがどうした
少し勝手になって寂しさを埋めてやる
弱い僕を許してねでも君が悪いんだよ
こんなに僕を寂しがらせて 悪いやつだ
思う存分 甘えたいなあ
渋滞を抜けて 君の待つあの場所まで
時計ばかり気にしてる さっきから
吐息は 少しだけ 白く雲って消えた
夜は 冷えるから暖房を入れよう
いくつか用意してた話題を何度も
練習して いざというとき出せるように
ごまかすようにかけたCD ますます
はげしくなる雨さえも愛しい夜
どこにゆこうか?やっと口を開いた僕の
勇気に敬意を評しまして ガッツポーズ
「ちょっとだけ 二人になれるところまで」
かしこまりましたとばかりに 頷く
抜けてゆく渋滞の先を 目で追いかけて
言葉は いつもよりちょっと饒舌になる
同じタイミングで声が重なる
どうぞどうぞと譲り合い
いつまでも 話が進まないね
でもそんな時間もまた素敵だ
いつの間にか 雨は止んで 夜空を星が飾る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
少しだけふるえた声に寂しさが見えたよ
離さないようにぎゅっと握った手と手
まばたきだけで 目を開けたら 昨日のまでの世界とは
まるで違う 世界がそこにあって
小さな発見も未来を照らす光になる
今や月を歩くような時代さ
笑われるかな こんな行き遅れたような僕を
計算された何かより宛もない想像を 大切にしたいよ
夜は どこまで行っても夜だけど
つながっているのは電波なんかじゃなく
心に結ばれた 目には見えない つながりだと信じたい
あなたが思うことは誰かも思うこと
僕らは離れてるようで気づかないところで
ちゃんとみんな つながっているんだ
窓の外を過ぎてく景色に ネオンが反射する
まぶしくて目を伏せた 瞬間の隙をついて
僕にとりついた 悲しみがやけに 僕をセンチにする
待ちくたびれた 長い長い 待ち合わせ
時計はもう一周余計に回ってるよ
少し 曲がりくねった 地下鉄に乗って
ひたすら地下を くぐってゆく
メトロの闇に消えたため息の先を
目で追って 名前もない感情にもの思う
誰かの温もりに寄りかかっていたい
弱い部分もちゃんと見せてね 強がりはここらへんにして
冷めていても 涙を流せるだけマシかな
あとはひたすら落ちるだけの 毎日
ならば簡単 落ちてゆこう
そして一番 底にある光に出会おう
夜は どこまで行っても夜だけど
つながっているのは電波なんかじゃなく
心に結ばれた 目には見えない つながりだと信じたい
あなたが思うことは誰かも思うこと
僕らは離れてるようで気づかないところで
ちゃんとみんな つながっているんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜をキャンパスにして闇に描く光
延長数回戦の 見えない勝負の行方とか
見守るように そっと見送るまなざし
かいぶつの腹の中にいつかおさまるだけ
時間は 生物腐るのも早い
だから、切なさは明日も変わらない
あとに残される痛みは誰の名を呼ぶの
ゆるやかな波がさざれ石をけずる
記された手紙は 心に何を 伝えるだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
イメージが 羽根をはえそろわせて
この背中に 描くご立派な つばさ
ひらひらと風に舞う花びら
夏の片隅で 笑った
路地裏の静けさ
あくびする猫
昨日の夢の続きで
振り出しから
歩き出す筋書きのないストーリー
レールから外れてく
片手で持つ 悲しみを
僕も持つよって
蝉時雨の中に 落ちた 五月雨の最初の一滴が
真っ白な僕の空白を色づけて
そこから始まる
物語に 期待を隠せない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
徒然なるままに 日々はただ流れ行き
落ちてゆく砂時計 時間のエンドロール
小説の前書きのような前菜を称する
味気ない退屈の 箇条書き つらつらと
誰かの死を 報じるニュースも
もはや珍しくもなく寧ろ毎日のように
終わらない 不幸の連鎖の足跡を残す
こんな汚れきった世界でも見上げれば
そこに夜があって 輝く星の一粒が
いくつも闇に 浮かんで銀河も渦を巻く
愛を忘れた心が 優しさを 思い出す
心は がらんどう 余計なものはない
今なら君を 愛せる気がする
シャッター商店街も夜は 幻想的だ
隙間に落ちる光が 青白く 尾を引いて
そこに物語が あらすじを刻んでく
風が記す 命のいとなみ
こんな汚れきった世界でも見上げれば
そこに夜があって 輝く星の一粒が
いくつも闇に 浮かんで銀河も渦を巻く
愛を忘れた心が 優しさを 思い出す
心は がらんどう 余計なものはない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
随分と開けてない引き出しを開ける
あなたの笑顔をまだ この心は覚えてて
変わらずに優しく僕に笑いかける
空が残す 足跡を 追いかけたら
たどり着けるかな君のいる場所まで
レンズ越し映ってた 少しずれたアングル
ぼやけたままよみがえる 回想場面
君の影が背伸びして同じ背丈になる
手をつないだ温もりだけで満たされてく
この幸せだけは いつまでも僕の宝物
君の話を集めたら一冊の本の物語になる
ページをめくる風が 急かすように
はやる気持ちのまま駆け出すよ
よくできた幻が 水面に映って揺れる
きれいだね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いくつもの 季節を通り過ぎて来たなあ
誰かの涙や笑顔を見るたび
心はつられて笑ったり泣いたりする
泣き虫で 弱虫で お人好しなこの心が
見つけた 場所で大切な人と刻む時間
願っても巻き戻らない 読み返せない物語
帰らないときを惜しむように時計の針を
戻しても あなたの笑顔は帰らない
人はいつも何かを探してるんだろう
でもその何かが何なのかもわからない
足らないピースを埋め合わせるために
誰かのぬくもりに助けを求めても
君じゃ埋められない隙間があるみたいだ
星を探した あの夜
見上げた空 覚えてるかい?
ちょっとだけ記憶を遡る
大切なものは目を閉じて伝う温もりに
教えてもらうんだよ 言葉は今はいらない
ふれたときの温かさに君を見つける
人は 生きる意味を探すために生きてる
いつまでも終わらない旅をしている
沈む夕日 どこにゆくの僕を置いて
夜に包まれる 街
夏に向かって少しずつ 日がのびてゆくけれど
切なさは 変わらず同じ色で 僕の心染めるよ
願っても巻き戻らない 読み返せない物語
帰らないときを惜しむように時計の針を
戻しても あなたの笑顔は帰らない
人はいつも何かを探してるんだろう
でもその何かが何なのかもわからない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこかにあるはずの 宝物探す旅に出よう
青い空に地図を 描いて 心のままにゆくのさ
僕らは 明日に続く扉の前に立ち
恐れをなしている 弱気な自分を見事振り切ることができるかな
涙も流すし ちっとも強くなんてない
でも 負けてばかりもいられない
悲しみは悲しいまま
喜びには ならない
でも、それを飛び越えるための
踏み台くらいに思えばいいさ
妥協なんか 必要ない
そこからでは見えない
景色が 高く飛んだら見えるぜ
心の地図を 広げて
今、僕は 新しい足跡をこの世界に刻むんだ
明日の君が笑えるように。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
はるか西の国を 目指せと 空がいう
天に召します 神様の光が降りてきて
雲にまたがって 風を散らしてゆく
頼りのコンパス 空回り
歩けども 歩けども見えない いつになればたどり着ける
どんなときでもそばにいる 勇気が
消えそうなときは僕が勇気になるよ
まだ僕がハイハイしてた頃に読んだ
幻の物語 心が再び帰るのは 三千年の神話
めくるまためくるページ
足跡が 地図を 埋めてゆく
やがて伝説になる 物語
いつか必ず たどり着ける桃源郷
名前もわからぬ探し物 探す 心は旅人。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の夢の中においで 目眩を起こしてしまいそうなカラフルな世界へ
窓を開けてごらん 目の前にあるよ
目を開けたままじゃわからない
ステキなものがたくさんあるんだ
夢の中にだけにある
太陽に今手を伸ばして
翼のない君へ。