詩人:どるとる | [投票][編集] |
明日の僕はどんな1日を過ごしてるだろう
通り過ぎてく窓から眺める景色に重ねてみる
ぼんやりと たたずむような 街並みが
悲しいときと嬉しいときで見え方が
変わるのは 気のせいだろうか
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
緩やかに陽射しが 道に 降り注いでる
風景画のような景色が すぐそこにある
まっすぐに平坦な つまらない道は
歩いてても 何も教えてはくれない
涙を知らなければ わからないこともある
電車の窓から 見える 家々に灯る明かり
そのひとつひとつにある 異なる営み
今日もまた交わされるただいま おかえり
そうして また今日も 街に夜の帳が降りてきて
暮らしの 片隅に そっと幸せが 見えたら
躊躇わず言おう「なんて幸せなんだろう」
上ったり下ったりするだけの日々だ
繰り返される 毎日が なぜここにあるのか
そんなことは 誰も知らないし 教えてもくれないが
ただひとつ わかってることは
僕には守るべき人がいて 愛すべきものがある 今があるということだけ
いわばそれが僕の生き甲斐だよ
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
そして長い夜は明けて坂の向こうから また
太陽がゆっくりと坂を上るように朝を連れてくる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただなんとなく 流れてゆく日々はのらりくらりと
昇っては沈む 太陽が また沈めば 夜は例外なくやって来る
どうやら 太陽は昇って 辺りが明るいので
朝が来たらしいから
まずは腹ごなしだ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ
手筈は整ったよ さああとは ページをめくるだけ
笑うように泣いて 泣くように笑って 逆さまの心と体
魂は離ればなれ ラジコンの コントローラーと本体のようにはいかないなあ
ボタンひとつで どうにもならない
ただ積み重ねてるだけに留まる 時間
意味も理由もなく 多分僕は 存在している
せめてきっかけがあればやる気にでもなったのに
悲しいかな 自由過ぎるんだ
でも 光は今日もまっすぐにこの体を照らしている
光合成は順調に果たされている
行こう 今より
もう少し 笑える場所へ せめて
泣いてしまうくらい うれしい 場所へ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
なんでもない 毎日が どこまでも 続いている
なんでもない 毎日を これでもかってくらいに繰り返して
いつの間にか 忘れている 誰かを 心から愛する気持ち
大学ノートの端っこにでも書かれた
落書きのように あなたを蔑ろにしている
とりとめもない1日が地層みたいに 何層にも うず高く積み重なって
まるでこれじゃ ミルフィーユ 甘ったるくて食えたもんじゃないスイーツ
寝苦しさに眠れやしない夜 そんなときに限って 頼りの扇風機は壊れる
止まっては動いてまた止まる
まばたきでもするように 赤 青 黄色を交互に繰り返す
信号に 苛立ちを隠せない 僕は 舌打ちを 繰り返す
嘘をつくことにも慣れ 嘘をつかれることにも慣れて
互いに 嘘をつきあってる 気づかないふりして気づいてる
愛のない性行為は何のために するのだろう そんな罪悪感に包まれた熱帯夜
さらに層を厚くして 熱を増してく 夏が最高気温を叩き出した 汗は止まらない
これならば機械とシタほうがよっぽどマシだわ そんな言葉が吐いて捨てられる
部屋から出てゆく 君は二度とは来なかった
僕は 死んだように暫く 無理にでも笑えない日々が続いた
とりとめもない1日が地層みたいに 何層にも うず高く積み重なって
まるでこれじゃ ミルフィーユ 甘ったるくて食えたもんじゃないスイーツ
寝苦しさに眠れやしない夜 そんなときに限って 頼りの扇風機は壊れる
止まっては動いてまた止まる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
手のひらに落ちた 小さな桜の花びらが
風に舞って またどこかに旅に出ました
駅前通りの賑やかな人混みをあとにして
僕は誰もいない 町外れに たどり着く
落ちる夕日と 河川敷 光と影がギリギリのラインで 混ざり合わず分かれてるマジックアワー
この街で一番高いビルの屋上に のぼって
見下ろした 街並み 案外 ちっぽけで拍子抜けしたよ
汗ばんだ体を 丁度いい具合に乾かしてく夜風が幾分心地いい
いつか この掌を 当たり前みたいに
握ってた 君の温もりを思い出してしまうんだ
同じ手のひらで 大切なものを 抱いてそして傷つけて 笑わせて時には涙を流させた
ごめんなさいも言わなきゃね でもありがとうも言うよ
とても百年じゃ足らない気がするよ
台所に立つ君を 後ろから 抱きしめて
愛してるって 柄にもなく 呟く僕にくれたあの笑顔
掌から伝わる 疑いようもない愛が
言葉もなく教えてくれた 愛することや 愛されるということ
その悲しみや喜び 痛みまでも 今ではどちらも願っても手に入らないよ
手放したのは他でもない僕自身だから
でもまだ余熱のように この手のひらを熱くする
度重なる思い出を回想するように僕は記憶を辿ってゆく
喧嘩した日のこと はじめてキスを交わした日のこと
たとえば あの雨の夜
でなければ あの日吹いていた風 気温まで
あざやかなままこの胸に あなたとの日々が まるごと残されてる
この街で一番高いビルの屋上に のぼって
見下ろした 街並み 案外 ちっぽけで拍子抜けしたよ
汗ばんだ体を 丁度いい具合に乾かしてく夜風が幾分心地いい
いつか この掌を 当たり前みたいに
握ってた 君の温もりを思い出してしまうんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
歩道橋から沈む夕日が見えたなら
すぐに夕闇が 夜を連れてくるだろう
流れる人混みに ただ流されてるだけ
言い訳するだけで1日がまた終わる
なんとなく 生きているだけのように
見える毎日でも いつの間にか
知らず知らずに 積み重ねてる何らかの経験値
そう思うことにして とりあえず回れ右
遠回りでも 必ずたどり着ける場所がある
道はひとつじゃないんだよ 誰かが教えてくれました
優しさを知らずに ここまで 来た訳じゃない
一人くらいいるはずなんだ 君を 思ってくれる人が
そんなささやかな 思いをあてにして
生きてゆくのもまたいいもんだろう
夜空に浮かぶ月に 涙を見られないように
月に背中を向けて歩くいつもの帰り道
大好きな人の顔を思い出してしまうよ
悲しいとき 辛いとき 泣きたくなるとき
意味なんかない ように見える毎日でも
意味がないと 決めつけるには
まだ早いって気がするのは 明けない夜はないことを どこかで信じてるから
遠回りしたほうが いろんな景色が見える
花が散る 花びらが地面に落ちるまでのほんのわずかな時間
たとえばそんな 何気なくてなんでもない
悲しみや喜びの もっと向こうにある ありふれた何か
大切なことはそこにあるって思うんだ
だからカッコ悪くても生きてゆくよ
大切な人の笑った顔が 涙ににじまないように
僕が まずは笑ってお手本になるんだ
こんなことしか出来ないけど 当たり前にある
絵に描かれたような 幸せを届けたくて
あなたの手を強くやさしくにぎる
遠回りでも 必ずたどり着ける場所がある
道はひとつじゃないんだよ 誰かが教えてくれました
優しさを知らずに ここまで 来た訳じゃない
一人くらいいるはずなんだ 君を 思ってくれる人が
そんなささやかな 思いをあてにして
生きてゆくのもまたいいもんだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
しょうもないなあなんて
愚痴などをこぼしながら
過ぎ去る窓の外の風景を眺めて
大きなため息をひとつ 吐き出した
ゆるりと 緩やかに下ってゆく坂道
このペースは当分くずしたくない
何があっても 大丈夫なんて保証は
探したってどこにもありはしませんが
悲しんでても始まらないから
とりあえず笑ってはみるものの
本当に悲しいときにはそれさえ
なんだかむなしく思えてくる
特にわけもなく眠れない夜
どう過ごしているでしょうか
ご多分にもれず僕も君と同じように
同じような悩みで悩んでます
時計が回って また夜が明けて
昨日と同じ1日がまた始まる
これから 何をしでかしてやろうか
不安八割 期待のほどは少なく見積もっても二割
周りに合わせるなんて まっぴらごめんだね
僕は僕の生き方がある
さあ 転んでできた傷を笑い飛ばしたら
昨日の涙を 今日の笑顔で忘れよう
違う街に住む 違う顔をしている
名前も 住所も違う人同士が
互いを思いあって 時には思い病んで
すれ違う気持ちに やきもきしながら
暮らしてくのもまた悪くはないさ
もしも 気分が良ければ 優しさも 見せるかもしれないね
勝手ながら そこんとこは未定にしておいて
何があっても 大丈夫なんて保証は
探したってどこにもありはしませんが
悲しんでても始まらないから
とりあえず笑ってはみるものの
本当に悲しいときにはそれさえ
なんだかむなしく思えてくる
そのむなしさごと 愛せれば
明日はきっと予報を裏切り 晴れるでしょう
君の顔に 笑顔が戻るでしょう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夏の坂道を自転車で駆け下りる
風になったみたいにペダルから足を離して
今日から夏休みだ どこに行こうかなあ30日とちょっとの課外授業
友達誘って電車に乗って知らない街の知らない駅へ知らない人との出会いを求めて
誰かが言っていたよ 普段は出来ないことをするんだよ
そうだ海に行こう 裸足になって 白い砂浜を走ろう
夜には大の字に寝転がって 都会の空に輝く星を眺めようか
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける
学校では教えてくれない 大切なことでもくだらないこと何があるだろう
絵日記に自由研究 宿題は山のようにある でも全部後回し
買ってもらった望遠鏡で星の観察 はじめて観た宇宙
夏の坂道を 自転車で駆け下りる
風になったみたいに ペダルから足を離して
そのまま道なりに 坂道に身をゆだねて
落ちてゆく感覚で 気持ちは空を飛んでる気分
ひとつひとつ 思い出が増えてゆく
写真やビデオには おさめきれない
思い出が 忘れることの出来ない
一瞬を 心に刻んでゆく
この思い出は 大人になっても僕の宝物
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どしゃ降りの雨が止んだのは
午後をとうに過ぎた夕暮れ
目眩のあとにターンを決めて
くるりと宙返り 世界が回る
踏み出したその一歩から未来なら
数秒程度の未来さえも待ち遠しい
微笑んだそばから泣きたくなる
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね
レジャーシート広げてピクニック
悲しみと喜びをサンドイッチ
日陰を選んでしまった僕はいつの間にか 忘れてた暑さに 奪われる
空を飛ぶための羽があったなら
もっと世界は 広くて果てしないのかな
なんてことを 思いながら ゆく
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
風がページを もてあそんでる
行きつ戻りつ 繰り返されるループ
笑って 泣いてまた明日 手を振る帰り道
いつものあの笑顔が見たくて 走り出す
イメージだけで背中に 翼を描いて
飛べるずもない空を 飛ぶ 夢を見る。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
踏み出した一歩は 大きな水たまりをひとつ
軽く飛び越えられるだけのステップを見せた
花びらが落ちて 広がった 波紋が
消えるのを待っていたんじゃ
大事なタイミングを見失ってしまうよ
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ
風の音が止んで ざあざあ降りの雨が
町中に傘の花を咲かせて 赤 青 黄色のグラデーション
屋根の下 雨音を聞きながら
今か今かとやむのを待っているのに
いつまで経ってもやむ気配すらないや
新しい日記帳に挟んだ押し花の栞
途中で途切れた手のひらの運命線
運行見合せばかりの 上り列車
下がり気味のアドバンテージ
急ぐ理由もなく あわてふためくエイプリル
手を伸ばす その先にあるはずの光
太陽が 吐き出したため息のような陽射し
ふれてみよう 冷めたふりした素直さも
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ。