詩人:どるとる | [投票][編集] |
この夜の どこかで誰かが今日も
誰かとの時間を 笑って生きているかな
だとしたらなんて素敵なことなんだろう
戦争やいじめが蔓延している世界で
それは希望のように ささやかながらも灯る明かり
回り続ける地球は観覧車に似ている
いつも 待っている人がいて
一周したら誰かが 降りて
代わりに誰かが乗る
そしていつか僕も世界から降りるときが来る
いくつもの場面が走馬灯のように見える
笑ったり泣いたり それなりに忙しい日々を
明日また明日と 繰り返してきたなあ
1年365日もの 時間もあっという間に過ぎて
子供も大人になる
大人はもっと大人になる
ほらねそれは この夜に降る星のように 世界を照らす目映い光に満ちている
退屈な 毎日を楽しく生きるためには
悲しみに 出会うのも免れそうにないなあ
おざなりの未来に幸せはあるだろうか
絵に描いたような毎日があくびが出るほどつまらない
なに不自由ない幸せにも飽きた
終わることのない 時間があれば
命の大切さなんて思うこともない
出会う人との出会いを大切にするのは
もう出会えないかもしれないから
別れるとき流れる涙にはそんな理由がある
いくつもの場面が走馬灯のように見える
笑ったり泣いたり それなりに忙しい日々を
明日また明日と 繰り返してきたなあ
1年365日もの 時間もあっという間に過ぎて
子供も大人になる
大人はもっと大人になる
ほらねそれは この夜に降る星のように 世界を照らす目映い光に満ちている。
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同じでも違うよ 重なってても違うよ
名前の持つ意味とか由来とかを 考えて
夜を明かしたあの日はもう遠い昔
夕暮れが空を赤く染めたって
僕は おちおち 飯も喉を通らずに一食抜きました
君が幸せになれるように
君が笑って生きられるように
あなたにつけた名前を
あなたが 誇れるように
いつの日か その名前を 心から愛せるように
僕は呼ぼう何度でも世界にただひとつの君の名前を。
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ノルウェイの森を読んだ午後に
世界は少しだけ 輝いて見えたの
限りなく 透明なブルーに出会った
少年の日の図書館 頬を紅潮させ
何もない昼休みの空に 夢を描いた
襤褸襤褸のあの 文庫本 表紙は破れ
今は 引き出しの奥のほうにある
もう少し 時間ができたら読もうかな
なんて 嘘をついてもいいですか
窓の外に 春が揺れている
陽射しは 半分夏色。
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ベストセラーの自己啓発本で 読んだ
「周りを変えるんじゃなく自分を変える」
何の答えにもフォローにもなってない
よって迷いは よりいっそう深くなる
棚の上のダーウィンの進化論とか
あくびする猫の 歯並びにある 意味
あるいはその過程や成り立ち
そんなもの どうでもいいや
ただ 今を笑って 生きることが 先決
誰かの物差しで 計られてたまるか
計算なんかできやしない世界にグッバイ
黒板に書かれた 教科書通りの例題
そんなものに魅力は皆無だよ
だからはみ出すのさ引かれた線から
僕は 脱皮を経験して 再度生まれる
望むなら何度でもやり直せるさ
スタートラインはどこにもない
でも裏を返せばどこにでもある曖昧なボーダーライン
天気予報通りの空模様とか
年間自殺件数のグラフが示す 結果
もしくは それとは関係ない今朝の腹痛
すべてまとめてくずかごにポイだ
夜明けの空から降りてくる光
数回に渡る深呼吸ののちのため息
ノストラダムスの予言が外れた日に
世界はきっと一度終わってまた始まった
そしてなんとなく生まれ変わった世界で
昨日より少しだけ前向きな言葉を紡ごう
それはまるで大事な局面から
目を離させるための賢い選択
理想のままの世界だけを見ていれば
いつまでも悲しみとは 出会わないまま
涙を 流さずいられるのになぜだろう
それではあまりにつまらないと思う
ただ 今を笑って 生きることが 先決
誰かの物差しで 計られてたまるか
計算なんかできやしない世界にグッバイ
黒板に書かれた 教科書通りの例題
そんなものに魅力は皆無だよ
だからはみ出すのさ引かれた線から
誰かが作ったありもしないルールの
轍を外れて 今限りなく一線を越えて。
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長いトンネル 抜けて 会いにゆく
変わらない日の 僕の抱いたデイドリーム
忘れ物ばかりが 増えてゆくよ ただ青い空の雲も見えない
いつまでも 期待できそうにない未来だ
でも 僕らは
いつまでも 希望を捨てることはできないらしい。
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久方ぶりについた嘘は 久しぶりに降った雨のよう
重なるように 生きてるようで
ただ都合よく覆い被さってるだけだ
君におんぶしているのは僕だった
弱い心のぶんだけ 薄汚れた 偽物の優しさ
ごまかすように 吐いて捨てる 嘘
穴が空いた ところに埋め合わせている
アップリケみたいにその場しのぎの嘘
つぎはぎだらけの 立て付け工事。
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誰もが誰かの ヒーロー
君も 僕も例外じゃない
のけ者なんていない
誰も例外なく ヒーロー
マントを翻し カッコいいポーズで堂々登場
それだけがヒーローじゃない
ネクタイと背広姿で現代社会と闘う
サラリーマンというヒーローもいる
炊事や洗濯に 追われて 子育てもするヒーローもいる
ヒーローは名前だけじゃないんだ
誰かのために生きる人がヒーローなんだ
この手でつかんでやる 明日の笑顔を
みんな笑顔にしてやる
楽しすぎて お腹がよじれてしまうほど
笑ってしまう そんな世界を 作りたくて
僕らは いつも日夜誰かのために 今を生きる 誰かが求めるところにいる誰もがヒーロー。
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遠い未来の二人を思い浮かべながら
未来の僕は君を幸せにできているかな
そんなことを きりもなく考えてたら
また今日も意味なく日は暮れて
答え合わせだけで一日が終わり
時間ばかりが 刻々と過ぎていった
君の笑ってる顔が ただ見たくて 生きてる
そしてその笑顔に合わせて僕も笑う
それが僕にとって一番好きな時間だ
そんなありふれた時間がいつまでも
ひたすらに続けばいいなと思いながら
訳もなく急ぐように今を生きてる
好きなドラマの中の主人公にはなれない
到底ヒーローなんて似つかわしくないよ
だから 脇役でいいかな?カッコ悪いかな?
でも地味ながらも頑張る姿を見てほしい
たまに失敗して落ち込んだ僕に
仕方ない人ねって笑ってくれればいい
君が悲しいとき 悲しみを消してあげる
ものすごい魔法なんかは使えないけど
絶え間なく流れる涙をぬぐうハンカチくらいにはなれるかもしれない
相変わらず 世の中に吹く風は冷たいけど僕と君の下手くそな二人三脚で歩こう
僕が優しさを 欲しがるように
誰かも同じように優しさを欲しがる
だけどそれは無い物ねだりさ
でも 優しさを欲しがるならば
見返りなんか気にせずに手渡そう
その時にふれ合う手と手に愛はあるんだ
そんなイメージ越しに 世界を見渡したら
少しだけ 明日が晴れ渡ってゆく
君の笑ってる顔が ただ見たくて 生きてる
そしてその笑顔に合わせて僕も笑う
それが僕にとって一番好きな時間だ
そんなありふれた時間がいつまでも
ひたすらに続けばいいなと思いながら
訳もなく急ぐように今を生きてる
君が 生きたいと思えるように
まずは僕がいいお手本として生きてる
どうだい?カッコ悪いだろう?
でもこんなもんだよ
なんて笑う僕らなのです。
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鳥たちが剪(き)るように空を 横切って
ハサミを入れるように 切り落とされた
空のかけらが 雨のように降る夕方に
時計は静かに 死んだみたいに沈黙した
誤って生まれた 命じゃないかと
疑ったりもしたのにまだ死ねず
性懲りもなく幸せになりたいなどと
ほざく口はおもしろいくらいに回る。