詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
一番星を見つけても
それを語り合う人もいない ぼくには
ピエロのように意味もなくおどけて
無機質な笑いを振りまく 日々がお似合い
今日もまた さえない1日だったな
ため息を吐きながら
窓ガラスに 指で
何度も 書いた
暗い言葉
夜をただぼくは見つめてる
見つめたまま 動かない 視点
ずっと ただ ずっと
このまま 流れてゆく
時間は 彼方へ
はるか 彼方へ
地球には余計なぼくを乗せたまま
今日も世界は回る
勝手な思い込みが次々に浮かんでくる
切なさであふれた
夜に街明かり揺れて
砂浜に書いた 文字のように 時の波が記憶をさらい
嬉しいこと
楽しいこと
少しずつぼくの中で無残に溶かしてゆく
あとには崩れたお城が残ってるだけ
形を成さないただの記憶の残骸があるだけ
思い出せてもくだらない出来事だけ
このまま 消えてしまいたい
そんな気持ち
なきにしもあらず
このまま 眠り続けたい
そんな思い
なきにしもあらず
一番星が告げる明日の天気
ほら それさえ 意味はないね
ひとりぼっちなら
さあ あてどもない旅はぼくをどこまで孤独にさせていくんだろう
それだけが気がかりで
ただただ気がかりで。