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どるとるの部屋


[114] 深海ラプソディ
詩人:どるとる [投票][編集]


深い深い深い海の底からそっと誰かを思うように
深い深い深い愛の言葉をそっと君だけにうたうんだ

はるか太古から続いてきたこの進化と退化のサイクル
繰り返され続けてきた僕らの中のささやかでとてつもなく高度な変化
そんなこと僕にはわからない
勝手をいえば関係ない あとから生まれたから太古よりずっとずっとずっと高度な世界に

ただ僕はただ僕は
君というひとりの人に捧げたいこの気持ちをそんな物語のある海に例えて言い聞かせただけ だけどね

そんないくつもの海物語を秘めた神秘の深海のラプソディ うたうからには
へんてこな姿の魚に少しは興味があるからでそんな謎めいたところはこの愛と似ているからで

だから きっと
うたうんだよ
うまくはいえやしないけど
はるか何千メーター潜った海の底からうたうような気持ちで深い愛を捧げたいのさ
素晴らしいかい?
それは君の気持ちひとつだ

何億年も前はじめて地球に海ができたころにも深海には今と同じように深い思いが沈んでいたように
僕は君を思うんだ
君の心を僕の思いだけで埋め尽くしてしまいたい

捨て身じゃなくて
命がけじゃなくて
ただありふれた愛で
ただあたりまえな愛で
紡ぐ僕と君の日々
海物語ならぬ愛物語
続いていくといいな
ずっとどこまでも

きっと海の 深海の
神秘はずっと人の中で神秘のままありつづけるようにどんなに化学が進歩してもこの愛も解けやしないから
僕らはあきずに愛していけるんだ
無限にもあるそれぞれの答を出し合って
謎解きゲーム続けていけるんだ 本気で

だからうたうんだ
きっと愛し合う人たちはみんな心の中で深い深い海の底でうたうみたいにその気はなくても気づかないうちにうたってる
はるかな神秘
太古からの記憶
背負った命の重さ
そんなもの何気に光る神秘なるラプソディ。

2009/09/14 (Mon)

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