詩人:どるとる | [投票][編集] |
てくてく家路を歩く ぼくの切なさや悲しさを知ってか知らずか好き嫌いにかかわらずあたりかまわず照らす月のやさしい光に照らされ
ほんのささいな出来事にいつもなんだか
さりげなく救われてる気がする
やる気なんてさらさらないけど
ただ身の回りの全てがずっといつまでも変わらないであってほしいという願いだけはいつまでも
変わらないままだからぼくは幸せ
帰り道の途中で見つけた小さな花がおしえてくれたのさ
このさびしさや切なさはつよくなるために神様が わざとぼくに与えてる試練なんだよと
いつもの帰り道吹けもしない口笛ぎこちなく吹いて
夕暮れの空 見上げ
いいようのない気持ちに沈む
今まさに落ちてゆく
夕日がぼくの瞳の中ゆらゆら燃えて
ぼくのただの帰り道をいつも 飾ってくれる
つまらないだけで終わるはずの1日さえ
悲しいことがあってしょぼくれた帰り道さえ 忘れさせてくれる
気づけば 夜になってて 月が照らす今にいたる
ほら もうすぐ歩けば ぼくの家だよ
今日もぼくを見守っててくれたのかな
あの月にぺこりおじぎをして
ぼくは静かにドアを開ける
振り返らずに小さく手を振って
さよならの代わりとする
このラプソディ
包まれる 心
湯船に浸かれば
あふれる幸せ
ほらぼくは今日もなんだかんだいって幸せだったよ
はるかなる旅から帰った旅人のように
百年の疲れを癒すため
ぼくは自分におかえりを言って
浮ついた気持ちからもとに戻るのさ
そんな帰り道
夢みるぼくは
今日もひとり
ただ家路を歩くだけ
足跡さえ残らない
道を黄昏ながら
夕日に手を振って
さよなら
バイバイ
目を閉じて
やっと終わるストーリー
夜が明けるまで
しばし おやすみ
終わってよかった
もう少し 起きてたい
そんな気持ちの中で
いつの間にか夢の中だ
ぼくは帰ってきたぞ。