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どるとるの部屋


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詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいことがあっても
止めるか止まるまで続く物語のページをふいに止めたくなっても
生きたい気持ちだけはずっとぼくのそばにある

死にたくなるほどの出来事なんてまだ出会ったことはない
似たような気持ちはあるけど
生きていればこそ
素晴らしい何かがある
ぼくは信じてる

たえまなくあふれつづける涙は心の中で見えないだけで
いつもいつでも
心臓のリズムが止まるまであふれつづけてるんだ

はるか前方の闇を
果てしなく終わりのない夜を
ただ見つめながら
ぼくは夜行性の動物みたいに瞳を涙で光らせながら
行く宛てもない
命の砂時計が落ちきるまで続く時間の旅の中で繰り返す日々

岸に押し戻される
小さな貝殻のように
もどかしい非力さに
ぼくは唇を噛む

止めようと思っても止められるものじゃない
抱いてる悲しみの大きさを物語る涙は明日を ぼやかせる
にじんだ景色とにらめっこ
数々の出来事がまたとない奇跡にさえ思えてしまうよ

立ち止まる ぼくは雨の中 何を探してるんだろう 何も見つかるはずないのに
おかしな 気持ちだ
何もないところから
生まれる何かを探してるって言いたくなる
たとえば何もないところから悲しみや喜びを理由にあふれる涙のように
何もないところから生まれる幸せを探していたんだろう
探してるんだろう
今でも

涙の向こうににじむ
素敵な 眺めを

それは 形としてではなく 触れられない感覚としての 探し物

なくしたはずの
あの日の涙
用なしだったはずの
いくつもの涙。

2010/03/16 (Tue)

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