詩人:どるとる | [投票][編集] |
流れるようにただ生きて
流されるままにただ生きる
風に舞う木の葉のようなそんなぼくが見つけたものはこの先も大事な宝物
血走った目できみは何を見てるの?ぼくにはそれがきみが欲しかったものには思えなくて嫌々きみは見ているようにさえ思えて
雨のち晴れの繰り返しの中できみに出会えてぼくは幸せ
片手にはとっておきの言葉の花を束ねた花束をしっかり握りしめて
きみに届けにぼくは走るよ
どうしてこんなに人は人を愛すことができるのだろう
どうしてこんなに人は人を傷つけることができるんだろう
どうしてこんなに人は人に優しくすることができるんだろう
どうして人は人を傷つけたことを悔やむ心を持てるんだろう
ただぼくはきみに優しくしたくて
ただきみに人に愛される喜び 人を愛することの喜び 知ってほしくて
あああまりにも悲しすぎる光景に何も言えないぼくは言葉を失い目を閉じる
暗闇の中に何が見えたかは言わないほうがいいと思う
きみも聞きたくないと思う
立ち止まる 風の中
吹かれるぼくはひとり
黄昏がぼくをひとりぼっちにさせるのに
なぜだか吹きつける風は優しかった
きみがぼくに優しくしてくれたように
ぼくもきみに優しくしたくて ただ優しくしたくて
見返りを求めぬ愛を捧ぐ
きりもない繰り返しだ
何度でも 繰り返すよ
時間制限など 無いくらいだ
永遠にも続く時間だ
いつか寿命に負けて 死ぬまで ずっときみといっしょに居よう
ふたりで居ればひとりぼっちじゃないさ大丈夫 きみはぼくとこのまま声じゃない腹話術のようなパントマイムで会話する
何かが間違ったままだね
それでも、きみがぼくは好き
それでも、きみもぼくを好き
ただぼくはきみに優しくしたくて
ただきみに人に愛される喜び 人を愛することの喜び 知ってほしくて
ああ悲しみは消えない
だけど喜びも絶えない
だからぼくらも。