詩人:どるとる | [投票][編集] |
人生という列車の中で
人は生きているのさ
今日という駅にはもう戻れないのを知っているのか知っていても知らないふりをしているのか
ぼくはいつも夢のないことばかり言ってる
イメージではもう何万回死んでいるのだろう
勇気もないから
ぼくは今ものうのうと生きてる
昨日という駅にさよならをして
ぼくは明日という駅に向かってゆく
その途中の夢の中
ぼくは
真っ白な空間に立っていて なぜか生きたいと繰り返し連呼している
そんな不可思議な
毎日の中で
いつか 列車は死という終着駅に着いてしまうから
それまでぼくはしっかり生きて行くのだ
いつまでも
いつまでも
列車に揺られて
たまに
うれしくて
たまに
悲しい
そんな毎日を
繰り返してゆくのさ
列車に揺られて。