でたらめとはいわなくてもそんなに本気で生きていた青春じゃない夢などなかった理想は燃え尽きた冷めきった情熱が灰皿にもみ消したたばこの吸い殻のように煙を立てるほら夜明け間近の空に浮かぶ小さな期待すら 喜びのかぎりじゃない 今静かにペダルを漕ぎ出した朝鳥たちの鳴き声がかすかな始まりの音 はじまりの夜明けに呼び起こす記憶ひとつはじまりの夜明けが呼び覚ます物語ひとつ 今、僕をむかえにくる。
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