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どるとるの部屋


[1267] はじまりの夜明け
詩人:どるとる [投票][編集]


でたらめとはいわなくても
そんなに本気で生きていた青春じゃない
夢などなかった
理想は燃え尽きた
冷めきった情熱が
灰皿にもみ消したたばこの吸い殻のように煙を立てる
ほら夜明け間近の空に浮かぶ小さな期待すら 喜びのかぎりじゃない

今静かにペダルを漕ぎ出した朝
鳥たちの鳴き声がかすかな始まりの音

はじまりの夜明けに
呼び起こす記憶ひとつ
はじまりの夜明けが
呼び覚ます物語ひとつ

今、僕をむかえにくる。

2010/04/03 (Sat)

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