詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただの朝でも一度きりの朝ならばそれは大切な大切な朝
明日と今日の朝では違う朝だから
明日今日と同じ朝をむかえたくたって無理なのさ
それはただ今日と明日が違う日だから
それだけ
今日
朝が来て
カーテンを思い切り開ける
そんな一連の動作がなんて幸せなのか感じることはきっと退屈なんかじゃなく変わらないから幸せなのだと思うんだ
だから今日も変わらない動作で開けるよ
はじまりのカーテンを
朝の空気 胸いっぱい吸い込めば昨日と今日の違いがわかるはず
みたいにね明日もまた今日とは違った朝に会える
はじまりのカーテンを開けば
そこにはいつも違う朝が見える
素晴らしいよりどりみどりの光がある
同じ景色などないのさ
だけれど抱く感想はいつもなぜか同じなのさ
美しい…
そんな言葉でしか言えないから
それ以上は言えないから
あまりにも美しすぎる限りある景色に圧倒されて
でもありふれた
ただの朝の風景だ
だからこそ幸せなのかもね
変わらない幸せが幸せなのかもね
変わらないところが幸せなのかもね
変わらなくありつづけるという定められた繰り返しが幸せなんだよ
だから今日もはじまりのカーテン
開くのがすごく楽しみ
今日は僕をどんな顔して待ってるかなと胸ときめかせてるから。