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どるとるの部屋


[1293] 天気予報はあくまで予報
詩人:どるとる [投票][編集]


今日はどんな顔してぼくらを見下ろしてるのかな
昨日は青かったけど
今日は何色をしているのかな
その日によって変わる顔色は人と変わらないね

空に手を 伸ばすけど
つかめるものは何もない
空を切るだけのぼくの手が静かにハタリと腰に落ち着くだけ
それでも見えない
何かを掴んだんだ

今日はめずらしく
ご機嫌良いようで
天気は午前午後とも崩れずにお日様がずっとぼくら見下ろしている

天気予報はいつだって気まぐれだからと嫌っていたぼくなど 何も知らなかっただけ
雲の流れは明日へと続く明日の空と繋がっている
きっと願えば少しくらいは聞き入れてくれるはず
希望はつねに懐に万事携帯しているから
絶望に打ちひしがれることはまれにはない

いつかあの空をも越えていかんばかりのとてつもなくバカでかい夢を叶えたい

旅行けば 人はお陀仏
だから ぼくはそうなる前に少しは賢くなりたい

無謀でもあり妥当でもあったりする願いは気まぐれな天気予報のようにはずれたり当たったり
全くあてにならない

ぼくの心は
予報不可能

天気予報はあくまで予報
絶対ではないのです
だからはずれても信じ切ったバカなあなたの負け

そういうことにしておけ。

2010/04/09 (Fri)

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