詩人:どるとる | [投票][編集] |
歌いたい歌がある
描きたい世界がある
届けたい言葉がある
だから僕は詩をつくる
今日まで歩いてきた道のりのぶんだけ
蓄積された記憶がまた新しく追加されてそれが時に邪魔だったりありがたかったりするんだ
たどり着いた真夜中に星を数えてみても夜明けにはまだ遠い
意味のない時間が意味もなく流れてく
意味のない明日から明日へと流れてく
そして詩人は語る
不器用に微笑んで
あふれ出しそうな
涙をそっとぬぐう
まだ描き足りない
言葉さがしながら
朝を待つ 朝を待つ
いつのまにか夢の中に誘われていた
詩人は気づくんだ
たとえなんの役にも立たなくても歌うことに意義があるなら僕は歌うと決めたから歌い続ける
机に向かい
言葉をつづる
真夜中より前から
僕は詩人だった
生まれながらに
詩人だったんだ
そう気づかされた瞬間のきらめきが僕をさらなる詩人に変えてゆくよ
きっとね
またひとつ僕は
上の詩人にもなりましょう。