詩人:どるとる | [投票][編集] |
昨日は昨日で散々で
今日は今日は散々で
きっと未来はきっと未来は そんな期待などはとうに自分の中でたやすく砕けて
今じゃ見る影もない
だけれど僕はなぜか明日も生きていたい
昨日と今日のはざまでまたそう思った
明日になるまえの夜の夢のその中でも思った
信じていた まだ
お近づきではない未来を今日も明日も今日と明日のはざまで考えていた
散々でもなあなあでも僕は生きていきたいから 輝く輝かないかはべつとして生きれるならばそれは得というものだろうと誰かが言いそうなセリフを尊重した
ラララ 何ひとついいことはなかったけどとりわけ悪くもなかったただ幸せなほどに退屈な今日に昨日と同じ思いを
多分未来でも同じ思いを抱くのかな
夕暮れ空のした明日になるまえに僕は二度とは来ないでほしいけれどどっちにしても願っても二度とは来ぬ今日の中で
幕が閉じていくか閉じていかないかのその少しの隙間から僕は何色でもない瞳で見ていた
大好きで大嫌いな今日を黄昏ながら
絵に描いたように何不自由なく
とても退屈だけれどとても充実した
ありふれた未来を
また夢見ながら
風のように自由に
浮浪者みたいに気ままにちょっとセレブリティに少しセコく貧相に僕は僕だけの未来を描く
その中でその中で生きるだけさ
昨日と明日そして未来がすべて片づくとき
そのはざまの今日ももう訪れなくなるとき
それまでどうか
時よ 偶然よ 運命よ
暫し お付きあいを
出来れば100歳まで生きるつもりでいるから
僕の瞳には今日も日が昇り日が落ちる
そしてまた昇る
そしてまた落ちる
いつでも それの繰り返しさ
されど それがまた幸せなのさ
昨日と今日とそして未来のその全部が
僕にはこの上もないほどにその全部が
涙も乾いていく
そのうち
傷も癒えていく
永久の痛みも。