詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もない人生で
どうでもいい毎日で
僕という人はまったくしかたない人で
それでもどうにかこうにかここまで歩いてこれたよ
面倒なことや
億劫なことも
やらなきゃならないから 大変ですね
人生はまるで長い旅のよう
また朝が来て
また夜が来て
気づけば窓の外にまん丸な月が見て取れる
いつも同じなんだ
気づけば1日が終わっていて
赤い夕日が涙をみょうにさそうよ
こぼれた涙はやがて大きな川となって
僕のほおを流れるのでしょう
他人事みたいに
つぶやくよ
人の人生なんて
何も贅沢いわなければ楽しててもそれなりの生活にありつけるのさ
なんてね夢もないことをまた僕は言いながら
理想や夢を追いかける素振りも見せずに
ただただ 繰り返す日々に乗り合わせるだけの毎日だよ
バラ色の人生を夢見ていた あの頃の僕にはもう戻りたくても戻れない
今はただ
普通に歩くことすら大変なんだから
ああ神様仏様女神様
栄えることなく
滅びるどこかの国みたいに 廃れきる一方でも
時々愚痴のひとつも何も言わずに聞いてくれよ
卑屈を 肴に
あぐらをかいて酒をくらい
枕を友に
いびきをかく日々
輝かなくていい
でもこのまま
絶え間ない
平穏よ 流れておくれ
そよ風のような 僕の毎日よ
人生はバラ色だ
このまま何も変わらないでいるなら
素晴らしい人生だ。