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どるとるの部屋


[1554] ピータパンはどこにもいない
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


たくさん悩んで
たくさん迷って
いつか頭の中で
現実よりリアルだったはずの夢の世界は壊れて
ネバーランドなんてなかったことを知って
人は大人になるんだね

歩いた距離や
生きてきた時間なんて問題にもならないね
大切なのはその中で感じた『濃密さ』さ

きっと僕は最初からわかっていた
だけれど いつまでも夢の世界で微睡んでた

ピータパンはどこにもいないんだ
見えていたのは幻だったんだ

悲しくても
そう 割り振ることで強い自分を取り戻すんだよ

現実の世界に帰るようにピータパンの手招きを無視して僕は母親の手をにぎる

壊れていく夢の世界が 少しだけ 恋しかったり懐かしくても
僕は 夢の世界では生きてはいけない
現実がたったひとつのリアルだから
静かに夢のドアを閉めるよ

さよなら
ピータパンに
手を振るんだ
きらめいていた
世界は
地平線よりずっと
はるか彼方。

2010/07/01 (Thu)

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