詩人:どるとる | [投票][編集] |
この歳になって
常々思うことは
至って何もないよ
そんなの嘘だけど
わざわざ言うあれはない
頑なに口を閉ざしてた僕だけの迷いは
いつの間にか旅の途中で出会った君に
話すことで少しは癒されている
不思議だね
不思議だね
僕は今
恋をしている
僕は立ちつくす
二十歳という
線の上
今もう少しで
その線をはみ出す
現在地はまだこれからの人生考えたら始まったばかりの旅さ
未来なんてぼやけて見えないけど
いくつかの理想や夢
掲げながら
歩いてゆく
少しずつ
歩いてゆく
秒刻みで日々
死へと近づいてく
毎日の中で
感じる生の脈動
トクトクと僕の中で息づく新しい光
さあ また ここからが新しい旅立ちだ
新しい朝が窓越し見えたら
大きく深呼吸して
よしと決めたら
あの太陽に向かって
歩き出そう
現在地は変わらない
いつだって同じ場所さ
僕はどんな長い距離を歩いてもけっして始まりからは逃れられない
だからいつでもふりだしから歩き出す
旅立ちはいつでも
見慣れてるけど懐かしい この線の上から
少し かすれてる鳥の声を合図に羽ばたくように駆け出してゆこう
明日と呼ばれていた
今日という新世界へ
今 僕がいる
君がいる
現在地 確かめてから。