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どるとるの部屋


[1689] 悲しい気持ちをポケットに押し込んで
詩人:どるとる [投票][編集]


何か悲しいことが
あったとしたら
それは嫌な記憶に分類される記憶だろう
だから
忘れられずずっと覚えてる

虚しいネットサーフィンする真夜中
高波注意報も何もない
ウィルスが侵す
予測不可能なタイミングで悲しみはぐっと心を締めつける

悲しい気持ちはいっそのこと
ポケットに無理やり押し込んでしまって
忘れたふり貫き通せばそれでいい

忘れられないのなんてさいしょからわかってるんだから
ふりだけして
あとは隠れた場所で泣くぐらい
それくらいで上出来さ

眠れない夜に揺れるため息が窓硝子を曇らせるなら
強引なつよがりもひつようだよ。

2010/08/01 (Sun)

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