詩人:どるとる | [投票][編集] |
何か悲しいことが
あったとしたら
それは嫌な記憶に分類される記憶だろう
だから
忘れられずずっと覚えてる
虚しいネットサーフィンする真夜中
高波注意報も何もない
ウィルスが侵す
予測不可能なタイミングで悲しみはぐっと心を締めつける
悲しい気持ちはいっそのこと
ポケットに無理やり押し込んでしまって
忘れたふり貫き通せばそれでいい
忘れられないのなんてさいしょからわかってるんだから
ふりだけして
あとは隠れた場所で泣くぐらい
それくらいで上出来さ
眠れない夜に揺れるため息が窓硝子を曇らせるなら
強引なつよがりもひつようだよ。