詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
夜明けが訪れ
また騒がしくなる街
人の波ももどり
また誰かの足音が絶え間なくアスファルトを行き交う
混雑する道路
アリみたいに十字路を埋め尽くす人 人
ぼくはというとあいかわらずで
肩から夢をぶら下げて 歩いている日々
道はまだまだ続くよ
このままどこまでだって太陽が沈まないかぎりは
旅立ちはいつも
立ち止まったそこからはじまる
昨日の続きで
しおりを挟んだ
ページから
ほらねまた
夜が明ければ
いつものぼくが
いつもの場所で
変わらない営み繰り返す
夜明けが訪れ
また人でごった返す
そして日が暮れれば
また人影すら消えて
ただ闇がどこまでも終わらない夜がやってきて
夢の中へぼくを導く
星がキラキラ光る
切なさは変わらないね
何歳になっても
あとどれくらい
あとどのくらい
生きれるかな
こんなこと
繰り返せるかな
なんてこと考えながら
歩いている日々
今日も不安の真っ只中
十字路のように混雑しせめぎ合う心の中葛藤
朝が深い霧の中からあらわれ
太陽が輝き出すころ
おじぎする人 人
打ち水がアスファルトの温度を下げる
なんてことのない1日が浮かんでは沈む日々
ただそれだけの毎日
旅立ちを繰り返す日々
帰る場所はいつも
昨日立ち止まった場所
そして目覚めたらまたそこから旅ははじまる
消えない記憶がよみがえる様に。