詩人:どるとる | [投票][編集] |
男は女は互いに
引き合い
時には反発しあう
まるで磁石のよう
よけいな知識を
砂鉄のように
集めては
それをひけらかし
調子にも乗る
愛する人は
たとえばS極で
恋する僕は
たとえばN極で
それはきっと運命なのにこの世界には
僕と同じN極が
沢山いるから
君はより素晴らしい
N極に目がいくだろう
僕は君と重なり合う
N極のはずなのに
君が求めるものは
僕にはないらしく
僕そっちのけで
君は目移りしてばかり
磁石みたいに
N極なら
どのS極でも重なり合うことができるのに
意思を持った磁石だから好き嫌いを選べるんだね
そしてまた
僕は風に吹かれ
孤独にひとり
黄昏てる 窓辺
茜色の空見つめ
涙のかけらを零す
烏がのんきに鳴く。