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どるとるの部屋


[1770] 夏の万華鏡
詩人:どるとる [投票][編集]


夢のような幻のような素敵な光が
僕を包み込む土曜日
目覚めたらいつもの部屋だけど
なんだかどこかが素晴らしい1日さ

いいことがありそうなそんな気がするから
妙にウキウキして
思わず笑ってしまうよにっひっひ

太陽がくれた陽射しの上 咲いたひまわり
幸せは願う者にだけに与えられる財産
向こうから訪れるのを待つよりこちらから馳せ参じましょう
幸せを迎えに行こう

たとえばね暗い路地裏の陰に咲いた花にだって
気づけなければ
損だよね

だから 目を凝らして僕はいつでも小さな幸せさえ見逃さない

真夏の暑い陽射しにフラフラするフライデー
アイスばかり食べて
お腹を痛めて
せっかくの休みも台無しじゃ仕方ない

たとえば幸せは屋根の上に 見つからないところにあるから
ちょっと背伸びをしてみれば ほらねすぐに見つかるから
探してみよう
君の幸せを

太陽がくれた陽射しの上 咲いたひまわり
幸せは願う者にだけに与えられる財産
向こうから訪れるのを待つよりこちらから馳せ参じましょう
幸せを迎えに行こう

日に焼けた肌を
見せ合い笑う僕らは
それぞれの思い出を胸にまた風に吹かれていく

夢のような幻のような長い夏の日々が
ほら少しずつ
ゆっくりと
消えてゆくまで

僕はここにいるよ
汗をかいた
シャツなど脱いで
半分裸で空を見上げて
深い深い夢の中
意識半ば 風鈴の音を聴いている

セミしぐれが遠ざかってゆく
誰かの楽しそうな声が通り過ぎてく

そんな夏の日々
万華鏡からのぞく
キラキラ光る世界
青空と白い雲
一面のひまわり畑
それだけで
それだけで
夏になるね。

2010/08/28 (Sat)

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