詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜が来て
朝が来て
その繰り返しの中で
いつか僕は死ぬ
短絡的な考えとちっぽけで安っぽいプライドをぶら下げながら
今日も強がりをバネに前へ進む
新しい携帯がまた出たよ
新しいゲームもまた出たよ
新しい恋人だけはずっといないよ
ひとりぼっちの夜はまだまだ続くよ
君が隣にいた
あの頃の記憶は
思い出すたび
胸に痛いから
思い出したくないんだ
あたたかいコーヒーを冷めるまで
語り合った日々よ
秋風にお揃いの黄色いマフラー揺れて
僕はいつの間にか
君の面影を探してた
涙の止め方を誰か
教えてよ
どうすれば
忘れられるのだろう?
あんなに幸せだったのに今は僕はひとりぼっちで君の幻影ばかり追いかけているのさ
これは単純な恋じゃない もしかしたら運命と呼んでもよかったくらいの大げさな恋だから
忘れられるわけなんてないのはハナから知っていたよ
ある冬の恋物語
タイトルミスだね
でもその中には
沢山の涙と笑顔が
宝石のように
輝いている思い出さ
凍える指先
それはやがて
汗に濡れた
気づけば緑の中
並木道にふと立ち
君を思い出してた
ああ夏なのにマフラーなんてカバンにしのばせて。