ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 白いスカートのころ

どるとるの部屋


[1779] 白いスカートのころ
詩人:どるとる [投票][編集]


乳白色のスカートが揺れる
夏の晴れた空の下で青い屋根のような
青い空に白い雲が浮かぶような
そんなありふれた日に
白いスカートなびかせて君が笑う
さも楽しそうに
君と出会ったのは大げさな奇跡
しかも超ド級の奇跡なんだよね

白いスカート風に舞い上がる
僕はすかさず下心を押さえ込む
ああ 君よ
大人になった君よ
美しくなったね

幸せの鐘楼は鳴る
君を祝福する声が
僕の耳には届かない

君の隣で笑うその人にすべてたくすよ

白いスカートの揺れるころ 僕は永久に君を遠ざける

会いたくないんじゃない
会えないんじゃない
会ったらいけないんだ

心が壊れてしまうから。

2010/08/29 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -