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どるとるの部屋


[1780] 万華鏡
詩人:どるとる [投票][編集]


夢のようなそうでもないような不思議な夢の中で見る夢
いつか誰かが言った
『現し世は夢 夜こそ真の夢』
回り続ける地球の中で生まれ
今日もなんとなく生きている僕だけど
悲しみとか切なさとかいろんなものにしてやられながらも幸せです

万華鏡からのぞけるきらめく世界が
時折顔をのぞかせては僕から笑顔を勝ち取っていく

それはまるで安らぎに満ちた夢の世界
雨に濡れた心も
まぶたの裏に焼き付いたあの日の惨劇もすべては生きてるからこそ出会うべき岐路

万華鏡からのぞけるきらめく世界は
つかの間の晴れ間だからまた少ししたら雨が視界を汚すけど

きっとまた空は晴れるから
悲しみを通り過ぎたときにはもう僕はさっきまでの涙なんてなかったみたいに笑えるさ

ほらね また
現し世に 夜が訪れ
真の夢ははじまる
たとえるなら万華鏡のようなきらめく世界が僕に生きてる喜びを与えてくれるんだ

それはつかの間だけど
そのひとときのために
捧げる時間の中だけは
幸せでいられるから
文句なんてないさ

また晴れるたび
僕は太陽に微笑み
青空に手を伸ばす

夜のような
夢のような
素敵なひとときが
現し世に輝きを添える。

2010/08/29 (Sun)

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