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どるとるの部屋


[1806] 閉ざされた記憶
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い遠い日の記憶を
押し入れから引っ張り出した
アルバムのごとく思い出せば
ひとつやふたつくらいはほほえめるだけの楽しい記憶はある

されどその頃の記憶は雪に埋もれ
今はもう思い出せないくらい遠く遠く果てしない昔話

そこにいた僕も
ピースをして
笑っていた僕も
瓦礫の一番下

燃え尽きた記憶と
燃えカスがまだ
くすぶってる

悲しみも
切なさも
目をそらせば
ないも同じ
僕だけが知る
雨降りの記憶
故意に閉ざされた記憶
それは 忘れられぬ記憶

説明不可能な痛みとなって毎夜僕の心を突き刺すのだ。

2010/09/06 (Mon)

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