詩人:どるとる | [投票][編集] |
電線にカラスが群れるように一列に並んでる
日はのびて夕暮れは6時過ぎには夕闇にのまれた
街灯がぽつりぽつり灯りはじめたら
切なさが溢れ出す
今僕ができることはなんだろう
考えるまもなく
夜は来る 窓越しに月が見える
たいしたことは何もできずにただ
いつものように
守備よく 過ごしていただけ
なるべくもめ事には関わらないように
なるべく争い事は避けて 歩いていた
みょうに媚びへつらい愛想笑いで片付けた
ああため息が煙って窓を曇らせたら窓にうつる僕が流す涙をうまく隠せた
とある夜の片隅で
僕はどこまでも嘘つきで悲しいことさえ笑い話にした
でもほほに残る涙のあとが物語る本当の気持ち
答は闇夜に浮かぶ
月ほど明らかだ
言い逃れは出来ぬ
作り笑いも甚だしい。