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どるとるの部屋


[1819] さよならという名の坂道
詩人:どるとる [投票][編集]


あの坂道の途中で
つまずいたのは
僕でした

最後まで登れなくて
結局は引き返した
僕でした

もう多分 永久に
登らないだろう
あの坂道の上

諦めたけど
後悔はしてない

往生際はいい
諦めも早い
僕でした
僕でした
僕でした

だからむなしさは生まれるのかな

坂道への憧れは燃えるような切なさを抱かせて

燃える太陽 雲間に消える

夕立を降らす
雲の下

傘もなく 坂道の下
見上げる 瞳ににじむ涙

背中で手を振る
黄昏色の1日

さよなら さよなら
言葉には出さなくても もうそれしかないさ。

2010/09/11 (Sat)

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