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どるとるの部屋


[1866] 希望の星
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しみ喜びくり返す毎日浮き沈みのはげしい心たずさえて
ここにいるだけで明日はかならずやって来て
いつもの夜明けが街を照らすでしょう

もう飽きたのに
もう冷めたのに
まだまだ終わらないんですか?
まるで渋滞の中の最後尾にいるような
まるで人ごみの中の疎外感のような
どうしようもないむなしさが唯一の出口をふさぐ
暗闇に閉ざされた世界

たどり着いた真夜中
根拠なんか無いさ
ただ悲しいだけさ
それだけでたまらなくなる

そっと僕を照らす
申し訳程度の小さな希望の星
今日も確かめたら
『仕方ないな』と
ため息を吐き吐きまた歩き出す

抵抗むなしく押し流される時間に感情などはなく
ひいきするのもありえないから他人を羨むことさえできないけど
なんだか釈然としないな

希望の星さえ見えない夜
立ちこめた雨雲にさえぎられ泣きたいのはこっちだよと降り出した雨と空に言ったよ

それでもこの旅は続くのさ
どこまでも
どこまでも

僕がカラカラ乾いた屍に成り果てるまで。

2010/10/01 (Fri)

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