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どるとるの部屋


[1881] 平凡なだけの人生だから
詩人:どるとる [投票][編集]


時々幸せについて考えてみるけど
幸せってなんだろう
今でもよくわからない
でも多分僕の毎日は
なんだかんだで幸せなんだろう
それだけはわかるんだ

悲しいことや嬉しいこと
気が遠くなるくらい繰り返して
たまに笑って
たまに泣いて
たまに怒って
たまに嘘ついて
たまに誰かを愛して
たまに誰かに愛されて

この地球の中で
この家の中で
このぬくもりの中で
僕は暮らしていく

今日も見上げたら
青空がただ当たり前にそこにあって
ゆっくりと白い雲が流れているのを見ている 曇りのない窓から 幸せが見えるよ

平凡なだけの人生だからこそ手に入れられる幸せがある
ありふれてはいてもそれに気づくことで心満たされている自分がいる
ただきりもなく泣いたり笑ったりするだけなのにね 不思議と欲しいものはなにもないのさ
心から望むのは
こんな幸せな日々がつづいていってくれることだけ

平凡な土地の上に
平凡な家が立ち
平凡な家族が住み
平凡な毎日を送り
やがて平凡に死んでゆく

平凡なだけで幸せになれる人生の見取り図の片隅で僕は夢を見ている途中

明日も明後日も
同じようで違う今日の中で僕は暮らす

どこかおだやかな
どこか素晴らしい
そんな毎日を

窓の外には
青い空と白い雲
そしていつもの街
幸せという名の風景。

2010/10/04 (Mon)

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