すべての光が眠りに着くとき僕の意識も途切れ悲しみも喜びも無い真っ白な時間が流れる時の指揮者は静かにタクトを置いて 楽器を休ませる この最終楽章には譜面はありません無音の中にある 甘美なる調べそれは心の耳にしか届かないメロディ繰り返される始まりと終わりその中で流れつづける静寂にひびく詩おそれるものなど何ひとつ無い綺麗な時間僕らは夢の中また音楽の目覚めをここで待つだけさ時の指揮者がタクトを手にとればまた始まるにぎやかな合唱。
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