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どるとるの部屋


[1917] 僕の好きなひと
詩人:どるとる [投票][編集]


冷たい雨はもうやんだから

あなたには笑ってほしい

悲しみなんて通り雨さ
すぐに通り過ぎるよ

だからそんなに気を落とさずにいてほしい

眠れない夜なんてめずらしくもないから
歳を重ねるにつれて涙もろくなるのも
おかしなことじゃないから
なんなら僕がそばにいるから

雨がやんだら
虹が架かったら
また いつものように笑ってほしい

君の笑顔は
僕を元気にする魔法さ
君が笑うとつられて僕も笑ってしまうから

夢から覚めるように
悪夢から抜け出したら
一番最初に見せる笑顔は僕に見せてね

雨がやんだら
お日さま出たら
また 元気に笑いあおうよ

雨がやんだら
虹が架かったら
またいつものように笑ってほしい

あなたらしく
そのままで
笑ってほしい

ただそれだけさ

そして今日も地上に夜が訪れて
眠りにつくころ
素敵なメロディのような君の声が僕を呼ぶ

さあ 素敵なお話会のはじまり はじまり

月が眠っても
星が眠っても
まだ眠りたくない

ふたりは夜通し
語り合うよ
いろんなこと

ねえ きりがないね
話題は尽きない

ああ この世界中で
誰より話が合って
心から愛してる
僕の好きなひと
君となら きっと
このままどこまでも行けるね

夜の裏側では
張りぼての月が昇り
誰かがからくりを動かす やがてすべての小道具を片付ける

そんな夢の中にふたりいつの間にか落ちていた
同じ夢の中で
同じ景色の中で
同じ理想を追いかける

夢とのかけっこは
つかず離れず
つづくよつづく。

2010/10/13 (Wed)

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