詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
君が遠い昔を思い出すときは僕は少し悲しい
だって遠い昔には
君と僕がまだ出会うまえの知らない世界が広がってるから
そこには僕の記憶は何もないから
君に遠い昔の話を聞くときはおとぎ話みたいで楽しい
だけれど本当は見たこともない世界に苛立ちさえ感じてしまう僕がいるのさ
まるでそれは長い時をかけて僕の目にうつる流れ星のように
はるかなはるかな
物語を秘めた
君の歩いてきた足跡ともいうべき軌跡
褒め称えてもいいくらいの君の努力がたくさんの輝きを生んだ
僕の知らない昔話
でもね 聞かせてよ
僕は知りたいよ
そして 君の歩いてきた道を思い浮かべたいよ
どんな景色だったの?
どんな匂いだったの?
どんな気持ちだったの?
全て知りたいよ
僕が君と
君が僕と
出会うずっとまえの昔々の長い長い話
鬼も王子様もお姫様も何も出てこないけど
幸せにあふれた昔話。