詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢羊をいくつ
数えても
眠れない夜はめずらしくもなんともないさ
全然いつものことさ
ここ最近は
仕事がたて込んでて
なんだか幸せだけどいやになる
僕の夢の中で
いつも見る景色は
僕が僕を見つめてる
僕が失敗したとことか
僕が浮かれてるとことかカッコ悪いとこばっか
思えばチャンスもかなり逃してきたな
もう手の届かない場所に沈んだ小銭のように それは遠い光
比較的メロウな夜に
僕は夢を見る
安いプライドで
すっかり埋め尽くされたこの部屋には
長年の哀しみがあり
そして喜びが
混ざり合うように
仲良く泳いでる
互いに手に手をとりあって
僕らは果てしない海をさまよう遭難者
生まれたときから
死ぬことが絶対の条件なら
生まれるまえから
僕はそんな規則に逆らえないことも知っていたはず
だけど 向かい風に逆らいたくなる僕は追い風を期待し続ける
遠い彼方で輝きつづける星のように
痛みをともなう夜は
心が引きちぎれるほど 壊れるよ 乱れるよ
数センチ目の前の奇跡
見えているならつかみたい
僕は挑戦者
百年あまりの命さえ覚悟決めたらベットする
戦わなければ
男なら
多少の犠牲を払っても
打ち倒すべき者は
打ち倒さなければ
明日は見えない
心は救われない
無謀なリベンジャー
勝敗のわからないゲーム
あの月の裏はハリボテだったら
笑えるよね
この世界は神様がつくった最大級の工作なんだから
なんちゃってね。