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どるとるの部屋


[1966] それは悲しいときに降る雨
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誰に嫌われても
誰に愛想つかされても
僕は僕自身を嫌いになることはできない
だからもっと自分を好きになれるように
自分のいいところ
見つけて 伸ばそう

裏切ってきた人たちへの罪の意識と申し訳なさは
確かにあるけど
今はもうどうやったって返せない
だからせめてもう二度と裏切らないように永遠にさよならさ

ふと人ごみの中で
気づくと消えてしまいそうになる
迷子のように
不安抱えながら
いつしかはぐれた自分自身を探してしまう

夜は予定どおりに今日もやってきて
雨は予報どおりに少しだけ降ってやんだ
何もかもが規則正しく動く中で僕だけがいつまでも不器用で
全てから遅れをとっている気がしてる

ふいに頬を伝う
あたたかい涙
ああ それは
悲しいときに降る雨
きれいごとで傷跡を隠すようにその場しのぎの嘘はいつも
僕から笑顔を奪うよ
孤独なんて全然悲しくなかったのに
なぜ今になって
こたえてくるんだろう
この胸の中に芽生えた切なさは偽ることのできない気持ち

救いの手を
誰かのまなざしを
優しい言葉を

本当は求めてる

冷たい瞳の奥に
素直な気持ちが
沈んでるだけなんだ。

2010/10/25 (Mon)

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