詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
燃えるような赤い夕日が僕の瞳に映っているよ
小さな鳥の影
空を飛んでいく
電信柱の影が
長くのびて
チャイムの音が
きこえてくる
五時にもなれば
もう真っ暗だね
夕刻の空に
浮かぶ雲と
せまる夕闇
僕は何を思い
君は何を思うの?
今日が終わってゆく
「蛍の光」に見送られて
もう二度と来ない
今日は終わってゆく
空の彼方で大きな夕日が今、沈む
さよなら
誰かが流した涙と
つぶやく声
それじゃまた明日ね…
分かれ道と
手を振る二人
もう少し
この景色
見ていたいな
夕刻に流す涙はなぜかあたたかくって
心が優しくなる
誰かに優しくしたくなる
たとえば君に
たとえば自分に
たとえばみんなに
さあ ドアを開けて
ただいまって言うからおかえりって聞かせてよ
それではじめて僕の今日は本当に終わるのだから
さあ もう一度言うよ
さよなら バイバイ…
また明日会おうね
街はもう夜の腹の中
星の光だけが輝く。