詩人:どるとる | [投票][編集] |
狂ったように
奏でるピアノ
指がダンスしているように鍵盤のうえを踊る
僕の日々はまるで何かの狂想曲
でたらめな採寸で切り取った適当なサイズにおさまった未来
続くよ続く
始まるよ始まる
笑うよ笑う
泣くよ泣く
世界がまわるように
僕もまたまわるんだ
狂ったように
道化師といっしょに
レコードのうえを
何かと闘いながら
何かと向き合いながら
僕は奏でるよ
荒々しくも
繊細な旋律
さあ耳をすましたまえ
何が聞こえますか?
僕の必死の歌声
無音のメロディにのせて 言葉を紡ぐ
名ばかりの狂想曲第一番
黒と白できれいに色分けされた世界で唯一きこえる音色。