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どるとるの部屋


[2138] 悲しいことも時が過ぎれば
詩人:どるとる [投票][編集]


まばたきひとつしないで見つめてる
帰り道ふと見つけた花に見とれていた

こんな小さな花でさえこんなにきれいに咲いているのに
死にたいなんていってる自分が恥ずかしくなった
まさかね花に勇気をもらうなんて

そのうち夜になって
そのうち朝になって
気づけば言い訳と愚痴に明け暮れた日々
骨休みするための土日さえも あっという間に疲れを引きずって過ぎてしまう

目の前にただ悠然と広がってる生活に
いつまでも
いつまでも
馴染めないまま

悲しいことも時が過ぎれば全て忘れてしまうものだなんて言っていた自分はなんて嘘つきなんだろうね

楽しかったことよりずっと覚えている
悲しい記憶だけが忘れられないんだ

今日も帰り道
目には見えない
不安を背負って
自転車のペダルを漕ぐ

コート越し 吹き抜ける冷たい夜風が身にしみて
なんだか泣きたくなる
なんだか死にたくなる

でも、花にもらった小さな勇気で
死ぬまで生きる

死ぬまで生きるよ

泣いたり笑ったり
怒ったり拗ねたり
飛んだり跳ねたり

繰り返す毎日

何気なく幸せだって思えたらそれは
楽しい事のはじまり

悲しいことも時が過ぎれば 何事もなく笑えると時がなんとかしてくれると思っていた僕はバカだね

楽しかったことほど忘れやすいんだ
悲しい記憶が心にこびりついてる

今日も帰り道
目には見えない不安を背負って
自転車のペダルを漕ぐ

明日へ明日へ漕ぎ出すように
未来へ未来へ漕ぎ出すように

僕の信条はいつも
ホップアンドステップ

前向きの一歩手前で歩く。

2010/12/01 (Wed)

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