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どるとるの部屋


[2174] 十二夜話
詩人:どるとる [投票][編集]


月の光を浴びて
目を閉じて
今日あったことを振り返る

悲しかったことも
楽しかったことも
今日はこれで
眠ってしまえば
チャラさ

野暮なことは言わないで 今日は今日
明日は明日さ
明日は明日の風が吹くって笑っておくれ
優しい君のことだからたやすくゆるすだろう

ただ傍にいるだけで
幸せだったのに
気づかなかった僕を憎みもしない君の途方もない優しさに
愛に僕は溺れるように 沈んで行く…

魚のように泡を吐き出し 水中を泳ぐ
そんな夢に耽りながら 戯れはおよしと君は笑った

一夜かぎりの月光浴

息継ぎもままならないくらいお遊びに夢中ではだけた着物にも気づかない

幽玄の月 淡い光の中

溶けるように遠ざかる意識

繰り返される日々

淡々と悠々と
麗々と茫々と

僕は生きていく
君と生きていく。

2010/12/08 (Wed)

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