詩人:どるとる | [投票][編集] |
傍目、優しい光を放つ
天体がまたひとつ
静かに消えていくよ
仕方ないさと
背中で涙を隠して
ぎゅっと悲しみに
目をつむった誰か
大切な人の死を
見送った日は
僕の中の何かが
終わった日だ
言葉は要らない
死に目に逢う日よ
手を合わせ祈る日よ
あなたが残したもの
あなたがくれたもの
あなたが言ったこと
その全てがもう…
遠くで見守れよ
幽霊になったら
枕元に立って
会いに来てくれよ
若すぎる誰かの死に
涙が止まらないから
雨が止まないから
どうか笑って
何事もなかったかのように
また優しい光で
僕を照らしておくれ
僕の
私の
俺の
大切な大切な人よ…
崩れ落ちた
僕を笑えよ…
そして何もかも嘘だと言ってくれよ…
それが君に託す最後の望みなんだ。