詩人:どるとる | [投票][編集] |
ほんとに寒い季節だ
それはみんな知ってるね
君の白い柔肌をもろに突き刺す
北風が心も凍らせれば 自然に僕らの心も冷えていく
あたたかい春を待つように窓を開けて確かめてみては
どこまでも終わりがなさそうな日々にため息をついてる
落ち葉を踏みしめて
口笛を吹き鳴らして
後ろ手に隠したプレゼントを渡せずに
もう三度目の冬
テレビの中にも答えはない
ラジオを聴いてもわからない
大切なものは
けっして見えないものだから
何度ケンカしても
何度食い違っても
一緒にいたい
そう思う気持ちがあったから
どうして僕らは
今でも一緒にいるの?
それはきっと傷つけあうことの愚かさに気づき あとから心に傷を負ったから
わかったんだ
それでもわからないことは曖昧な理由でごまかしてきたけど
今日もここにいる
僕らはここにいる
それでも残る疑問があるよ
どうして素直になれないんだろう?
こんなにも
こんなにも
大好きなのに
大切なのに
僕らは何度
ケンカしても
学ばないな
学べないな
素直じゃないといわれればそれまでだけど素直になれないから見えない互いの心のうちをさぐり合うことができる
素直になれないぶんだけ 互いを知ろうとするんだ
だから、僕らはうまくやっていけるんだね
君のことならなんでも知ってるつもりでいるけど
何も知らない僕が今もいるから
明日も僕の知らない君を探すためにケンカするよ
心と心を闘わせて
心と心で会話して。