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どるとるの部屋


[2362] ジーパンの唄
詩人:どるとる [投票][編集]


破けた部分に
アップリケ
つけるように
破けた思い出には
アップリケみたいに
楽しい思い出で
隠してしまおう

色あせた彼女の
穴だらけのジーパンはあちこちアップリケついてる

大切なジーパンだからって 彼女は笑いながら今でも大切に着てるんだよ

はじめてママに買ってもらったジーパンだからと穴だらけになっても 直してまで 着たかった

彼女のママは空の上
今はいない人だから
ママの匂いの残る
このジーパンは彼女の宝物

ジーパンに残った
穴のひとつひとつがママとの思い出みたいなもんよって
彼女は笑う

思い出も破けた部分があるからさ
悲しいことがあるからさ
いいんじゃないか
隠さなくても
いいんじゃないか

堂々と 穴だらけの思い出 抱きしめて

大切にしよう

彼女のジーパンのように。

2011/01/17 (Mon)

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