詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
枝から落ちた木の葉さん どこに行くの?
運命られたような 風にはこばれて
木の葉の旅は始まる
厳かに 清らかに
同じ場所で落ち着いている日もあれば
車が通ればその風で少し前に進む日もある
台風の日には逆に道を戻ったりする
風のない日もある
そんな日にはのんびり空を眺め
人に踏みつけられないように 花壇の中に逃げ込めばいい
木の葉の旅は気ままに続いてゆく
宛のない旅さ 風だけが行き先を知ってる
木の葉の旅は続く
いつ終わるのかもわからない
期待と不安に満ちた日々
枝から落ちたあの日から 僕は木の葉だから
やがて少しずつ自分の残りの時間わかってくる
そんなときには楽しいこと考えて気を紛らすよ
不思議だね
こんなに辛いのにね
永遠に生きていたいと願ってしまうよ
木の葉は笑うことも泣くこともないが
きっとそんなふうなこと思いながら
今日も風に舞っている
気ままな旅を続けながら
木の葉の旅がまた始まる
合図のように運命られたような旅立ちの風が吹けば
木の葉はまた旅に出る
木の葉はまた旅をする。