詩人:どるとる | [投票][編集] |
ラブソングなんて
大げさなものは
僕には歌えないや
でもかわりといったらなんだけど
語るように歌うよ
君を思うとき
感じることを
そのまま
まっすぐ
言葉にして
はじめて出会ったときより 僕は笑えるようになりましたか?
はじめて君と手をつないだときより僕は君を 真剣な目で見れていますか?
自分のことなんて案外 他人のことより
気にしないものさ
だから 散らかる部屋
くだらない雑誌ばかりに埋もれたこの部屋で唯一暖かみのある愛というものを守るために がんばることの素晴らしさをもっとしりたい
笑う君とここにいて
怒った君に手を合わせて 必死に謝ったり
時には 思いがけず慰められたり
そんな瞬間のひとつひとつが全て思い出なんだね
君と歩いた記憶の中につけた足跡なんだね
笑いあって
泣きあって
肩を並べて
日だまりの中
差し出すこの手を
握ってくれた時のぬくもりは僕の全てを知っているかのようにいつも傍にいて 打ち砕かれたこの胸の悲しみを包み込むがごとく 躊躇なく愛してくれる
この世界でいちばん
たいせつなものは何と聞かれたら
迷わず僕は君を選ぶよ
君も僕のことを選んでくれたらいいのに
君は優しさだけを残したまま ふいの風のように 僕じゃない誰かの背中を追いかけていった
そんな昔話
思い出せば幻
そんな長い悪夢から目覚めて気づくと
僕の隣で君が優しく笑っていた
安心しすぎて
泣いてしまったよ
頭の上
ハテナ浮かべた
君が 優しくほほ撫でる
そんなふたりの暮らしの風景 風に舞う
一枚の木の葉のように さすらいながら
流れてゆく
行く宛のない明日へ
たいせつなもの
お互いに思いながら
時々忘れかけながら
今、いちばん自分にとって必要なものが
必要な時 傍にそれがある幸せ
かみしめたとき
たいせつなものは
より輝いて
僕の迷いなんか
消してしまう。