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どるとるの部屋


[2457] 強がりの結末
詩人:どるとる [投票][編集]


さみしさなんて
孤独なんて 鼻で笑って へっちゃらだって口では言ってはいるけど
本当は僕だって
誰かと一緒に
笑いあったり
抱き合ったりみんなみたいにしたいんだ

だけれど、僕は意地っ張り 強がることでしか自分を表現できないみたいに生きてきたから
いつの間にか
独りぼっち
俯いていた

青春なんて 何がおもしろいのか 僕には何ひとつ理解できないまま 通り過ぎたよ

今はさえない日々
汚い作業着 着て
ひたすら 働く

強がりの結末は
思いもしなかったほどもの悲しい日々
ため息さえ凍りつくほど寒い冬に降り立った 汚れのない天使は 僕の頬に流れる涙を そっと ぬぐってくれる

さびしいけど
悲しいけど

生きていくよ
歩いていくよ

神様がかけた
目覚ましが
僕の永久の
眠りにさそうまで

もうしばらく
この景色を眺めていることにするよ

強がりながらも
泣いている夜
月に照らされて

今も

強がりの結末は
思いもしなかったほどもの悲しい日々
ため息さえ凍りつくほど寒い冬に降り立った 汚れのない天使は 僕の頬に流れる涙を そっと ぬぐってくれる

風に吹かれ
たまらず襟を立て

人ごみに消えてく
僕の姿を
忘れないで

ここにいたよ
そして生きてたよ
何か頑張ってたよ

いつか夢に溶けても
いつか嘘になっても

忘れないで
こんな強がりなやつがいたことを。

2011/02/11 (Fri)

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