詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
この街に生まれて
はや幾年
流れたのか
気づかないあいだに
街の姿も変わり
僕を見る人の目つきも幾分か変わって見える
だけれど誰がなんていったところで
これが僕の頑張った結果だ
何も言えやしないさ
これが僕のしぼりだした精いっぱいだ
他人と比べられたって 差が出るのは仕方ないことだとわかってる
ずいぶん 差をつけられたもんだ
それでも 僕は僕の今を精いっぱい生きてるんだから
高らかに自信持って笑っていようじゃないか
僕が見ていた 未来ってものは 僕の頭が勝手に創り出した幻
今 見えている 平凡な日々が現実なんだ
誇れるようなものなんて 探したってさ
あるわけもないけど
あるとするなら
僕がここで生きてる今が何より誇りだよ
不要なものは何もなくて
必要なものも何もないけど
かけがえのないものならいくつでもある
だから 大丈夫さ
ため息なんて 鼻で笑ってそのへんに捨ててやるさ
さあ 歩いて行くんだ
自分の背中を押せるのは他人より自分だよ
理想ばかり抱えていた夢見がちな自分にさよならできたら
もう一度、
未来での自分の座席を 探しに行こう
明日より今を見つめて
夜空の中でひときわ輝く一番星を探すのは難しい
だけれど 自分の選んだ 道を歩くなら誰にも文句は言えない
だからひとつだけの一番星より
平凡でも幸せな
人生を生きたい
ここにある
シンプルな願いは
いつしか
僕を強くする
魔法になった
さあ世間の風に吹かれて 心揺らぎそうになっても
生きていくと決めたときから 僕は弱い心捨てたんだ
だから 歩いていくよ
だから 生きていくよ
明日より今を見つめて
悲しみより喜びみつめて
お金より見えない幸せ信じて
ゆっくり
ゆっくり
歩を進めて行こう
明日より今をかぎりなく見つめて
見つめて。