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どるとるの部屋


[2477] 長い僕の言い訳と涙の夜
詩人:どるとる [投票][編集]


わざと人の目を避けるようにして
生きてる僕を笑えるかい?
完璧な人の欠点を気づけば探している
そんな自分は自分でも好きになれない

今日も頑張ってるよ
今日も頑張ったよ
何かを耐え抜いたよ
何かを貫いたよ
またひとつ何かなくしてはまたひとつ何か手にしていた

そして言い訳こぼす僕の隣で いつも
街の灯がやさしく
揺れている

美しいとは到底
いえない僕の心
誰かに愛されたいのに
誰も愛せない
そんな矛盾を抱えたまま 広がる闇を感じていたよ

明日も頑張るつもり
明日も頑張る予定
何かに追い抜かれて
何かを追い抜いて
またひとつ何かを学んではまたひとつ何かを忘れてるんだ

そして 涙をこぼす僕の隣でいつも揺れているのさ 街の灯

そして結局いつも
傍にいてくれるのは
君だけ 君だけだね
やっと気づいたよ
やっと気づけたよ

そして僕の長い話を聞いてもまだ聞きたがる君の図太さに愛を感じる 真夜中

そして言い訳をこぼす僕の隣で いつも
揺れている やさしい街の灯

冬の寒ささえ 感じさせぬ 包み込むような君のぬくもりに僕はまた負けてしまう

ああ長い僕の言い訳と涙の夜

いつも いつも
いつも そこにある
嫌いなような
好きなような
人が だんだん特別になってゆく
だんだん一緒にいるのが当たり前みたいになってゆく

それはそれは長い夜だった
それはそれは長い言い訳だった
でも君は少しもいやがることなく聞いてくれた

ただそれだけなんだ
ただ それだけなのに
ただそれだけが僕をおかしくさせた

なぜだろう?
君が誰より
何よりも
愛しくて
しかたないよ

今夜もまた 聞いてくれるかい?
僕の長い言い訳と
情けない
涙のわけを

ああ長い僕の言い訳と涙の夜

迷いのないその微笑みに 僕も迷わずにこたえよう

僕は君が大好きだぜ。

2011/02/17 (Thu)

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