ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 大衆の中の絶滅危惧種

どるとるの部屋


[2482] 大衆の中の絶滅危惧種
詩人:どるとる [投票][編集]


権力を振りかざして
あなたは誰を今度は黙らせるつもりなのかわからないけど
本当に黙ったほうがいいのはあなたのほうじゃないかい?

テレビで熱く思いを語る政治家たちは決まり文句のように口を開けば言うのです
私こそがこの日本を根底から立ち上がらせてみせる
でも結局誰ひとりまともに夢果たせず 辞めていくのが実情
大口叩いただけ無駄だったよね

もうこうなりゃ投げやりに 僕は高らかに言いたい
戦争でも起きりゃもっと 退屈しなさそうだ

でも僕は平和主義者
本当は静かに眠っていたいのです

僕はまるで 長い舌で小さなアリを食うように 少ない貯金をくずしながら 眠れぬ毎日を不安に暮らす 一般人
未来は誰の手の中にあるの? 僕らの願いは本当になんの意味があるのでしょうか?

僕はアリクイ

ちゃちなプライド
ぶら下げ 歩く
小さな 期待に
胸躍らせる
安っぽい一般人

大衆の中の絶滅危惧種

弱々しくも
叫んでいるのさ

人ごみの中から

最早消されようとしてる 本当の思いを。

2011/02/18 (Fri)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -